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傷害致死罪適用の判決に「差別」と批判も

 金沢市で2009年に韓国人女性を殺害したとして殺人罪に問われた無職飯沼精一被告(61)に傷害致死罪を適用した5月の金沢地裁判決について、韓国メディアは13日までに、「殺人(罪)ではないのか」と疑問を呈し、一部は国籍や民族を理由にした「差別」と指摘した。検察が控訴断念を決めたことも報じられ、注目を集めていた。

 SBSテレビは、検察の控訴断念を「自国民ではないから?」と題し、ニュースで批判的に報道。11日には事件を特集した報道番組を放映した。インターネット上にも、日本人に対しても同様の差別をするべきだとあおる書き込みがされ、批判が高まった。

 一方、控訴期限は11日で、判決は既に確定。その後に韓国外交通商省が「控訴断念の再考」などを求める文書を、在新潟韓国総領事館を通じて日本の検察当局に送るという異例の対応を取った。

 こうした背景について、韓国政府関係者は「世論の注目が高まる中、政府が何らかの対応を取っていることを示す必要があった」と述べた。(共同)

 [2011年6月13日21時0分]

キーワード:

韓国外交通商省

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