福岡県警早良署は13日、福岡市早良区内に事務所を置く指定暴力団山口組系の暴力団が解散届を提出した、と発表した。捜査関係者によると、この組の幹部は10日、宗教法人から利益供与を受けたとして県暴力団排除条例に基づいて中止勧告を受けていた。解散届を提出した組員は「暴排条例の影響で活動が厳しくなった」と解散理由を説明したという。
同署によると、この組は山口組の3次団体で組員は4人。数十年前から同区内の民家に事務所を構えていたが、数年前からほとんど活動実態はなかった。13日、組員が看板(長さ136センチ、幅35センチ)と、組長の署名がある解散届を提出したという。
捜査関係者によるとこの組幹部は福岡県内で霊園を運営する宗教法人から清掃業務などを委託され、正当な報酬を装って4カ月で計約600万円の不当な利益供与を受けたとして、県公安委員会から中止勧告を受けた。
=2011/06/14付 西日本新聞朝刊=