統一地方選2011
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【社会】新たに6人 上限超2011年6月14日 07時06分 東京電力は十三日、福島第一原発で事故発生直後に復旧作業に当たった東電社員のうち新たに六人の放射線被ばく量が、事故で緊急に設定された上限値二五〇ミリシーベルトを超えたと発表した。六〇〇ミリシーベルト超の被ばくが確定した運転員二人を含め、上限値を超えたのは計八人となった。 六人は二十代、三十代、五十代の男性。十日の発表で「精密検査で二五〇ミリシーベルトを超える可能性がある」とされた男性当直長も含まれている。被ばく量の最大は四九七・六ミリシーベルト(外部三一・六、内部四六六ミリシーベルト)。ほかの五人は四二五・五〜二六四・七ミリシーベルトだった。今のところ、健康上の問題は出ていないという。 六人は三月十一日の震災発生時、原発の中央制御室で勤務。被ばく量が最大の社員は事故後、復旧要員として原子炉建屋内で機器の接続などを行った。十二日の1号機のベント(排気)の際、弁を開けるため格納容器に近づいた当直長は三二九ミリシーベルトだった。このほか、二〇〇〜二五〇ミリシーベルト未満の作業員が六人、一〇〇〜二〇〇ミリシーベルトも八十八人いたという。 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は会見で「停電で放射線測定ができず、マスク着用の徹底も不十分だったのではないか」と説明。現場ではマスク着用指示は出ていたというが、東電は実際の着用状況やヨウ素剤服用の実績を調査している。 東電は、三月中に福島第一原発で作業した社員と協力会社員計三千七百二十六人のうち、五月末までに二千三百六十七人の被ばく線量を調べた。残る千三百五十九人は今月末までに調査を終える予定。四月以降に従事した作業員について、東電は「被ばく管理や対策を講じたので、被ばく量はずっと少ないはずだ」としている。 厚生労働省は十三日、新たに六人が被ばく限度を超えたことを「極めて遺憾」とし、六人を専門機関で検査させるよう東電に指導。また、被ばく検査の結果が出ていない作業員の暫定値を早急に出すよう指示した。 (東京新聞) PR情報
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