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初の取り調べ全過程可視化事件、容疑者を起訴

2011年6月14日3時0分

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 賃貸ビルの売買をめぐって不動産ファンド事業会社「セレアセットアドバイザーズ」(東京都港区)に5千万円の損害を与えたとして、東京地検特捜部は13日、同社元役員・徳島政治容疑者(47)を特別背任罪で起訴した。大阪地検特捜部の不祥事を受けた検察改革の一環として全国で初めて、逮捕から起訴まで21日間の取り調べの全過程が録音・録画(可視化)された。

 容疑者と接見した弁護人や検察関係者によると、徳島容疑者は5月24日に逮捕された直後、弁解を聞かれる手続きの前に「録画します」と担当検事に告げられて応じた。その後、東京拘置所(東京都葛飾区)で1回2時間程度の取り調べが毎日1〜2回あり、そのすべてが録画されたという。

 録画された映像のコピーは同拘置所から東京・霞が関の東京地検に運ばれ、幹部がチェックした。「倍速にするなど工夫の余地はあるが、複数の容疑者が逮捕された事件で、同じように見られるのか」と疑問視する声も聞かれた。

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