2006年 5月31日(水)放送
社会問題
パチンコ依存症
~始まった克服への取り組み~
(NO.2250)
やめようと思ってもやめられない、パチンコ依存症がいま深刻化している。その数は推定で100万人。のめり込んだ挙句に借金を重ね、家族や仕事を失う人も少なくない。なぜパチンコに依存するのか、そのメカニズムが最新の脳研究で明らかになりつつある。大当たりが出て脳が興奮すると、「コルチゾール」という沈静物質が分泌される。興奮が続くとコルチゾールの作用が大きくなり、少しの刺激では興奮できなくなる。そのため、より強い刺激を求め、パチンコがやめられなくなるというのだ。治療は、現状ではパチンコをやめるしかない。しかし、アルコール依存症などと違い、身体の変調を自覚できないため、すぐに再発してしまう。熊本県の専門病院では、まず病気であるという自覚を持たせ、パチンコから遠ざかる環境を用意し、同時に借金の清算を助けるなど、多角的方法で治療を行っている。深刻化する依存症の実態と治療の現場を取材し、問題解決の糸口を探る。
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