関西電力の節電要請について、大阪府の橋下知事は記者団に対し「こういうことにならないように、どれくらいまで節電しないといけないのか、早め早めに手を打って節電対策をしようと思ったが、結局関西電力から一切協力がなく、データがないなかで、5%、10%の節電目標を関西広域連合で決めた」と述べました。そのうえで、橋下知事は「これまで一切協力もせずに、根拠もはっきりしないまま示した15%という数字に関して、府県民が従う必要があるかというと、今の段階ではないと思っている。電力が足りない足りないという脅しにしか聞こえず、府県民が『できないよ』となったら、『原子力発電所が必要でしょ』と議論を持っていくようにしか見えない」と述べました。ただ一方で、橋下知事は、データの開示や、原子力発電から太陽光発電などの再生可能エネルギーにシフトする姿勢を見せれば、協力していきたいという考えを示しました。さらに橋下知事は、来週13日に八木誠社長と公開で意見交換することを関西電力側に要請したことを明らかにしました。これについて、関西電力は、NHKの取材に対し、データの提供などには応じる姿勢を示す一方で、意見交換については、定期検査中の原子力発電所の再稼働も含めて、夏場に停電の事態を招かないよう今は最大限の努力を尽くしたいとして、13日の意見交換は実現しない見通しです。