2011年6月13日
東京電力福島第一原発は3月11日の大地震と津波によって冷却機能を失い、水素爆発によって東北・関東地方の広範囲にわたる放射能汚染を引き起こしました。周辺住民は降下物の放射線にさらされ、私たちの食卓にのぼる食品も放射能汚染を受けています。
パルシステムは創設以来、何よりも「食の安全」を優先する立場を貫いてきました。「より安全な食品の供給」は組合員の願いであると同時に、生産者の願いでもあります。
私たちはいま、一人ひとりにとって、とくに食べものの影響を受けやすい成長期の子どもにとっての「安心して口にできる食」を取り戻さなければなりません。そのために、日本人の共有財産である「安心して作り続けられる農地」を守っていくことも、私たちパルシステムの使命と考えます。
1. | 暫定規制値の見直しを政府に求めるとともに、できる商品群から自主基準を定めます。 |
2. | パルシステムとしての自主検査を大幅に拡充します。 |
3. | 行政による検査結果など、放射能に関する情報をよりわかりやすく提供します。 |
4. | 組合員、生産者とともに十分話し合いながら、放射能対策に取り組みます。 |
1. |
暫定規制値の見直しを政府に求めるとともに、できる商品群から自主基準を定めます。 |
・ | パルシステムとして暫定規制値の見直しに関する意見交換や情報の共有化を政府に要請します。 | |||
・ | 日常的に摂取する食品やとくに乳幼児が口にする機会の多い食品などについては、自主基準の採用を含め運用上の見直しを組合員参加のもとに検討していきます。 | |||
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2. |
パルシステムとしての自主検査を大幅に拡充します。 |
・ | 自主検査の範囲・サンプル数を大幅に拡大し、結果については引き続き公表をします。 |
・ | より迅速に検査を実施するためにパルシステム内部にも検査機を導入し測定体制を強化します。 |
日常的に摂取する食品やとくに乳幼児が口にする機会の多い食品として、青果・たまご・原乳・水・米・水産品・農産加工品に品目を広げ、件数も大幅に拡大します。結果については、引き続き公表をしていきます。また、内部に検査機を導入し、検査の迅速性を高めていきます。 |
3. |
行政による検査結果など、放射能に関する情報をよりわかりやすく提供します。 |
・ | 食品の汚染状況をより正しく把握していただけるように、整理したデータをホームページ上で公表するほか、わかりやすい情報の提供に努めます。 |
・ | ホームページと併せて配付物での情報提供も行っていきます。 |
原発事故と放射能をめぐっては政府発表をはじめさまざまな情報が飛び交っており、組合員の皆さんからもとまどいの声が寄せられています。 |
4. |
組合員、生産者とともに十分話し合いながら、放射能対策に取り組みます。 |
・ | パルシステムは農地の土壌の放射能の除去実験などに生産者とともに取り組んでいきます。 |
パルシステムはこれまでも、組合員と産直産地の生産者がともに問題を共有し合い、次世代に持続できる農や食のあり方を研究してきました。今後は、土壌の汚染が作物に移行する懸念も指摘されています。パルシステムは、産地と協同で土壌の放射能の除去実験などに取り組んでいきます。 今回の事故をめぐり組合員、生産者がそれぞれに抱えている思いを十分に交換し合い、双方が納得できるような解決法をあきらめずに追求していく意思と行動が求められています。組合員、生産者の確かな信頼関係によって、この困難を乗り越えていきたいと考えています。 |
コンテンツ一覧
※ | 2011年6月2日更新 |
※ | エクセルファイルが開きます |
※ | 「葉菜」「根菜」「果実・果菜」「きのこ・その他野菜」「畜産」「卵」「牛乳・乳製品」「水産」「穀類・お茶」の9分類にまとめています。 |
※ | 2011年5月31日更新 |
土壌の放射性物質の検査 |
※ | 2011年5月20日更新 |