東日本大震災:死者9割超が水死 60歳以上6割

2011年4月19日 19時20分 更新:4月19日 21時41分

被災3県死者の年齢別内訳(岩手、宮城、福島の合計)※単位は%。年齢判明分対象。警察庁まとめ
被災3県死者の年齢別内訳(岩手、宮城、福島の合計)※単位は%。年齢判明分対象。警察庁まとめ
大津波で流される多くの家屋=宮城県名取市で2011年3月11日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影
大津波で流される多くの家屋=宮城県名取市で2011年3月11日、本社ヘリから手塚耕一郎撮影

 警察庁は19日、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島県の死亡者の死因と年代別の状況をまとめた。死因別では水死が約9割を占め、年齢が判明している死亡者では60歳以上が6割を超えた。

 警察庁によると、地震が起きた3月11日から4月11日までに収容した遺体は1万3154人で、このうち1万1026人の身元が確認されている。

 検視が終わった1万3135人について分析したところ、死因別では水死が1万2143人(92.5%)で大半を占めた。岩手県は87.3%、宮城県は95.7%、福島県は87.0%で、なかでも宮城県の津波による被害の甚大さを示している。

 その他は、焼死148人(1.1%)▽圧死・損傷死・その他578人(4.4%)。不詳は266人(2.0%)だった。焼死は岩手県(1.6%)、圧死・損傷死・その他は福島県(12.6%)の割合が高かった。

 年齢や性別が判明した遺体は1万1108人で、最も多い年代は70~79歳の2663人(24.0%)。80歳以上が2454人(22.1%)、60~69歳が2124人(19.1%)で、60歳以上は計7241人で65.2%に達した。身元の確認ができないなどの理由で年齢や性別が判明しない遺体は2027人(15.4%)だった。【鮎川耕史】

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