福島第1原発事故の発生から3カ月となった11日、音楽を鳴らしながら「脱原発」を訴える街頭デモが福岡市・天神の警固公園周辺であり、若者など約千人(主催者発表)が参加した。地元音楽愛好家などでつくる団体「原発いらない福岡」の主催で、5月に続き2度目のデモ。
ベビーカーに幼児を乗せた母親や、太鼓やサックスを手にした若者たちが「原発いらない。電気は足りてる。今から変えよう」などと声を張り上げた。今回はバンドやDJ機材を積んだトラック5台からギター音やダンス音楽を流し、参加者は「原発全廃」「日本人の手で世界の流れをつくろう」などと書かれた手作りプラカードを手に練り歩いた。韓国や米国の音楽愛好家も参加した。
めいを連れて参加した古賀市花鶴丘の越智素子さん(35)は「将来の子どもたちのためにも原発をなくしたい」。実家が鹿児島の川内原発から30キロ圏内という福岡市東区舞松原の東村純子さん(29)は「原発事故は人ごとではない。原発NOの意思表示をしたくて初めて参加した」と話した。
=2011/06/12付 西日本新聞朝刊=