伊国民投票 脱原発確実な情勢
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伊国民投票 脱原発確実な情勢

6月13日 23時24分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イタリアで行われた原子力発電所の是非を問う国民投票は、日本時間の13日午後10時に終了し、原発に反対する意見が圧倒的な多数を占める見通しです。投票率も国民投票の成立に必要な50%を超えたことから、脱原発が決まるのは確実となりました。

原発の是非が問われた国民投票は、イタリア全土で12日から投票が始まり日本時間の13日午後10時に締め切られました。イタリア内務省によりますと、投票所の2%で開票が終わり、原発への反対が94%余りとなったほかイタリアのメディアも出口調査の結果として原発への反対が90%を超えたと伝えており、原発反対の票は圧倒的な多数を占める見通しです。また、国民投票の成立には、50%を超える有権者の参加が必要で、投票率が焦点となっていましたが、暫定的な投票率はおよそ57%となっています。このためイタリアの国民投票で脱原発が決まることは確実となりました。ヨーロッパでは、福島第一原発の事故のあと、ドイツやスイスの政府が脱原発の方針を決めましたが、国民投票で脱原発を決めるのは、イタリアが初めてです。またイタリアのベルルスコーニ首相は、開票に先立って「国民の決定を受けて原発と決別しなければならない」という考えを示し、みずから打ち出した原発の新規建設計画を断念する意向を示しました。