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死体遺棄:男性の勤務先関係者ら8人逮捕 福井・岐阜県警

 福井県南越前町の越前海岸で今年2月に男性の遺体が見つかった事件で、福井、岐阜両県警の合同捜査本部は12日、男性の勤務先関係者ら8人を死体遺棄容疑で逮捕した。同日、愛知、三重、岐阜の各県にある勤務先の社員寮や容疑者宅など9カ所を家宅捜索し、パソコンや携帯電話など数百点を押収した。殺人容疑なども視野に、男性が死亡した経緯についても詳しく調べる。

 捜査本部などによると、男性の身元は、岐阜県神戸(ごうど)町、人材派遣会社「キャットハンド」従業員、倉内昌治さん(35)。逮捕したのは、当時同社社長で無職、山田五男(50)▽無職、名須純一(39)▽自称部品加工、後藤昌紀(32)▽同、大里健次(41)=以上いずれも神戸町神戸▽自称派遣会社従業員の少年(19)=同県安八郡▽自称会社員、後藤高記(43)=三重県東員町城山▽無職、大野栄治(42)=愛知県稲沢市天池浪寄町▽当時19歳だった私立大1年の男(20)=名古屋市---の各容疑者。山田容疑者以外も、同社の元従業員など関係者だという。

 逮捕容疑は、2月5日未明、南越前町の海岸で倉内さんの遺体を海に捨てたとされる。8人のうち数人はおおむね容疑を認めているが、一部は否認しているという。

 遺体は同月7日午後5時半ごろ、消波ブロックの隙間(すきま)で見つかった。遺体の状況などに不審な点があるため越前署に80人態勢で捜査本部を設置。岐阜県警と合同で捜査を進めていた。【橘建吾、柳楽未来、三上剛輝】

毎日新聞 2011年6月12日 22時16分(最終更新 6月13日 9時03分)

 

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