2011年6月14日1時38分
ロシアで「双頭体制」を組むメドベージェフ大統領とプーチン首相が11日、モスクワ郊外のゴールキにある大統領府所有の林で一緒にサイクリングをした。自転車の後は2人でバドミントンも楽しんだ。来春の次期大統領選にどちらが立候補するのかを巡って周辺のさや当ても指摘される中、2人の関係の「安泰」を演出する狙いがあるようだ。
前大統領が首相として政権中枢に残る異例の双頭体制は、2人乗り自転車にちなんで「タンデム」と呼ばれている。もっとも、この日は自転車は別々。地元メディアによると、メドベージェフ氏は舗装道路向けのロードレーサータイプの自転車に乗ったのに対し、プーチン氏は山岳用のマウンテンバイクだった。
次期大統領選についてはメドベージェフ氏が意欲を見せる一方、プーチン氏も出馬の可能性を排除していない。2人は「政治情勢を見極め、相談して(候補者を)決める」としているが、プーチン氏が大統領職に復帰するかどうかに内外の関心が高まっている。(モスクワ=副島英樹)