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わいせつ画像投稿:大量立件 容疑者50人前後書類送検へ

 携帯電話のアダルトサイトにわいせつ画像を投稿したとして、京都府警サイバー犯罪対策課など9府県警は13日、投稿者数十人の自宅などをわいせつ図画公然陳列容疑で一斉に家宅捜索した。50人前後を同容疑で書類送検する方針。

 府警などは今年4月、サイトを開設して管理していた愛知県岡崎市、無職、奥原一樹被告(44)=わいせつ図画公然陳列罪で起訴=と、100~数百回の投稿を繰り返していた5人を同容疑で既に逮捕している。一方、今回の捜査対象には投稿回数が比較的少ない利用者も多数含まれる。府警によると、こうした利用者の大量立件は異例だという。

 サイトは09年1月に開設され、無料で投稿、閲覧できる。2年間で約3億回のアクセスを集める“人気サイト”。出会い系や別の投稿サイトにつながる広告を掲げ、収入を得る仕組み。府警は投稿者が少なくとも約400人いるとみて調べていた。【林哲平、五十嵐和大】

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 ■解説

 ◇投稿が少ない利用者も対象

 捜査対象となったアダルトサイトは、利用者から投稿を募り、公開していた。今回捜査されている投稿者は、他のサイトで見つけた画像を投稿するなど軽い気持ちとみられるケースも含まれる。開設・管理者の奥原被告らの逮捕時には、インターネットの掲示板に「おれも逮捕?」などの書き込みも相次いだ。

 ネット上の違法・有害情報の通報を受ける「インターネット・ホットラインセンター」(東京都)に10年中に寄せられた違法情報3万5016件のうち、わいせつ物公然陳列の関連は1万9870件と半数を超える。

 「従来なら見逃されてきた」(捜査関係者)投稿数の少ない投稿者に捜査の手を伸ばしたことは、こうしたサイトの存在を許さないという厳しい姿勢を示したと言える。【林哲平】

毎日新聞 2011年6月13日 大阪夕刊

 

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