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[28251] 【習作】リリカルなのは×ウルトラマン超闘士激伝
Name: ニケ◆2e01f2a1 ID:dbdd8e5a
Date: 2011/06/13 17:54
処女作です。お手柔らかにお願いします。





6月8日     初投稿

6月9日     その1投稿&その0修正

6月11日     その0&その1改訂&その2投稿

6月13日 その3投稿
         



[28251] その0
Name: ニケ◆2e01f2a1 ID:dbdd8e5a
Date: 2011/06/13 17:59
全てを飲み込むように真っ黒な宇宙空間。

破壊された月の破片に混じり二人の闘士が浮かんでいた。

しかし、片方の闘士の命はすでに燃え尽きようとしていた。

「どうした……ウルトラマン……」

「いや、なんでもないさ。奴は粉々だ、地球は救われた。お前のおかげだ」

「そうか……良かった……」

「はっ、メフィラス! ……くぅ……」

――あとはまかせたぜ……ウルトラマン……――

そう声に出す前にメフィラスはウルトラマンに抱えられながら息を引き取った。
本来ならばツイフォンを倒したウルトラマンによってその亡骸は地球に運ばれるはずだった……
本来ならば……
偶然だった……これは誰しもが予測できなかった偶然。そう、太陽神でさえも。
ウルトラマンから発せられるデルタスターの光が突如メフィラスを包みだしたのだ。
永遠の命とも呼ばれるデルタスターはまたたくまにメフィラスの傷を癒し、そしてメフィラスを光とともに別世界へと送り出した。
誰にも気づかれずに。





「帰ろう、メフィラス。俺達の地球に。」

ツイフォンを倒したウルトラマンはそう言うと、メフィラスを安置していた場所に向かった。
が、そこにはすでにメフィラスの亡骸はなくなっていた。

「メフィラス? どこだ、どこにいったんだ。メフィラス、メフィラーース!」

ウルトラマンの叫びは空しくこだまするだけであった。





高町なのはの朝は早い。
朝に弱いので本来ならば寝ていたいが、家族と一緒に食事をとれるのが朝食だけなので早く起きざるをえないのだ。

「なのはー朝よ、起きなさい」

誰だろうこの声は……
もうちょっと寝ていたいのにどうして起こそうとするの?

「早く起きて、なのは。もう朝ごはんだよ」

そうだ、朝ごはん。 早く起きないと。

「う、うーん……お姉ちゃん……おはよう……」

「はい、おはよう。もう朝ごはんだよ、早くリビングにきてね」

「はーい……」

席に着いたときにはもうみんな準備出来ていた。
またやっちゃった。早く起きる様にしないとなのはは悪い子になっちゃう。

「いただきます」

「お母さん、今日は何時に帰ってくるの?」

今日はなのはの誕生日。
早く帰ってきてくれるかな。
お母さん達がいてくれればそれだけで十分なの。

「ごめんなさい、なのは。今日も遅くなるから先にご飯食べて寝てて頂戴。

なのはは良い子だからできるよね?」

「うん……」

あれ? お母さん忘れちゃったのかな?

「お兄ちゃんたちは?」

「俺たちも店の手伝いがあるからな、すまん」

「ごめんね、なのは」

お兄ちゃん達も……なのはの誕生日忘れちゃったの?

「わかった……良い子にしてるね」

今日も私は一人ぼっち。私だけ仲間はずれ。

「じゃあお店に行って来るからいい子にしててね」

「はい……」

家の中で一人はいやだから私はいつも公園に行く。
でも公園に行っても私は一人。私も一緒に遊びたいな……

「誰か声かけてくれないかな……」

なのはが公園でうじうじしているそのとき
突如裏山のあたりで閃光がはしった。

「きゃあっ、なんだろうあの光」

誰もさっきの光には気づいていないみたい。
あれが見えたのは私だけ?
なんなんだろう、確かあそこの山のあたりで光ったよね。行ってみよう。

「はぁ……はぁ……うぅ、坂登るの大変なの……」

「ここらへんだと思ったんだけど……あっ!」

見えるのは巨大な漆黒の体、引き締まった見事な筋肉。
極め付けはこの悪人顔……これはまさしく……

「メ、メフィラス星人なの……」

これは少女と大魔王(元)が織り成す物語。
この出会いの先に何が待ち受けているのかはまだ誰も知らない。



[28251] その1
Name: ニケ◆2e01f2a1 ID:dbdd8e5a
Date: 2011/06/13 18:01
約40mほどの巨体が木々を薙ぎ倒してそこに横たわっていた。
漆黒の体に大きめの耳、まさしくメフィラス星人である。

「お、おっきいの……」

あれ? でも形がTVで見たのと違う?
このメフィラス星人さんは体がTVで見たのよりガッチリしている気がするの。
顔もなんか違うし……
やっぱり地球を支配しにまた来たのかな……
もしかして私がお話の相手に選ばれちゃったの!?

「あ、あの~メフィラス星人さん?」

お返事してくれないな。
聞こえてないのかな。
んん? お怪我してる?
もしかしてエンペラ星人にやられてここまで落ちてきたのかな?
でもあれはTVの中の話だし……

「ぐぅ……ああ……」

あ、気づいたみたい。

「あの……大丈夫ですか? メフィラス星人さん?」






俺は確か超エネルギー増幅装置の暴走で死んだはず……何故生きている? 傷も治っているだと……
――メ……メフィ……――
それにここは地球か? 月にいたはずだが……
――メフィラス……人さん!……ますか!!――
ここは山の中か……地球に俺は落ちたのか?
「メフィラス星人さん! 聞こえてますか!!」
なんだ、このガキは? 何故こんなところに一人でいる?
まぁそんなことはどうでもいいウルトラマンは、ツイフォンはどうなった。

「おい、貴様。ウルトラマンは……ツイフォンはどうなった!」

「え? あ、あの……ツイフォンってなんですか?」

なんだこのガキ、ツイフォンを知らないだと?
そんなふざけたことがあるか。

「なんだと? 知らないわけがないだろう! あんなに地球に被害をもたらしたんだ、知らない奴はいないはずだ!」

「あ、あの……本当に知らないんです。メフィラス星人さんの武器ですか?」

こいつ本当に知らないのか?
ちぃっ。このサイズ差だとガキの声が聞き取りづらいな。
一度合わせるか。
2mぐらいでいいだろう。
そうメフィラスが決めると途端に人間サイズへと縮んでいった。

「貴様、さっき知らないと言ったな。じゃあウルトラマンは知っているか?」

人間サイズになったあとメフィラスは威圧感をこめ、なのはに質問した。






「貴様、さっき知らないと言ったな。じゃあウルトラマンは知っているか?」

むぅ……さっきから人間人間って、高町なのはって名前がちゃんとあるのに……

「ウルトラマンは知ってます。その……メフィラス星人さんはやっぱり地球を支配するためにきたんですか? あと私の名前は高町なのはです。貴様って名前じゃありません!」

「何故俺が地球を支配しなければならない? まぁ俺は大魔王を名乗りかつてウルトラの星を滅ぼそうとしたがな」

あれ? 地球を支配しにきたんじゃないのかな。
それに大魔王? メビウスにでてきたメフィラス星人さんとは違うのかな。あっちは確か’ちしょう’だったよね。
それにエンペラ星人にやられちゃったし。
でも一応聞いておこうかな。

「だって……”必ず君たちに挑戦しにやって来ます、いつの日か必ず”ってTVで言ってたの。」

「知らんな。銀河最強武闘会でそんなことを言った覚えはない。別の奴じゃあないのか?」

やっぱり違う人(?)なんだ。
じゃあいいメフィラス星人さんなのかな……ん? でもウルトラの星を滅ぼそうとしたって……
やっぱり悪いメフィラス星人さんかも。

「あの……「おい、貴様」むぅ……私の名前はなのはです! 貴様じゃあないです!」

「そんなことはどうでm「良くないです!」……貴様ぁ俺が誰だかわかって言ってるのか!?」

ひぅっ……本物は迫力あって怖いの。

「また貴様って……知ってます、三回も地球侵略失敗した仲間がいるあのメフィラス星人さんですよね?」

「確かに昔地球を支配しようとしてウルトラマンにやられた兄弟がいたが……あんな奴らと一緒にするな!

俺はあんな雑魚どもとは違う。銀河最強の闘士メフィラス大魔王だ!」

「’とうし’?」

「なんだ、闘士も知らないのか。一体どうなってやがる。お前のような人間がいるってことはここは地球なんだろう?」

「そうなの。ここは地球の日本で海鳴市っていうの」

「噴火とか津波とか起きなかったのか? ツイフォンが地球の活動を活発化させて自然災害が各地で発生したはずだが」

「全然起きてないの。TVでもそういうことはやってなかったの」

メフィラスはなのはの返事を聞くとそのまま黙りこんでしまった。





「全然起きてないの。TVでもそういうことはやってなかったの」

何も起きていない……か。
俺は死んだ、これは確かだ。夢なんかじゃあ断じてない。
ん? なんだこの感じは……体の中を駆け巡るこの不思議な力は……どこかで感じたことがある……思い出せ……これは……!?
デルタスターか。
もしやデルタスターの力で生き返り、かつヤプールの野郎が言っていた別次元にでも飛ばされたか?
それならば納得がいく……
ならばまずは情報収集だ。こいつに案内させるか。

「おい、貴様。今すぐ情報を得られる場所に案内しろ」






「おい、貴様。今すぐ情報を得られる場所に案内しろ」

また貴様って……絶対名前呼んでもらうんだから。

「嫌です。メフィラス星人さんが私の名前を呼んでくれなきゃ教えてあげないの」

「ちぃっ!……なのは、情報を得られる場所に早く案内しろ」

あ、やっと名前呼んでもらったの。
本物のメフィラス星人さんに名前を呼んでもらったのは多分私が最初なの。
お兄ちゃんとお姉ちゃんに自慢しちゃおうっと。
なんだかお空がうるさいの……
あれ? ヘリコプターがたくさん来ているの……もしかしてメフィラス星人さんをやっつけるため!?
だ、だめなの。GUYSの人達でも倒せるかどうかわからないのに自衛隊や警察なんかじゃみんな死んじゃうの!
どうしようどうしようどうしよう……
そうだ。私が監視してればいいんだ。メフィラス星人さんはきちんとお話すればわかってくれる紳士だったもんね。
この世界にはメビウスやGUYSはいないんだから私がきちんと監視して地球から帰ってもらうよう説得しないと。

「あ、あのメフィラス星人さん。私の家に案内しますね。家ならパソコンもあるからすぐに情報集めれるの」

「いいだろう、行くぞ!」

そう言うが早いかメフィラスはさっさと歩き始めてしまった。

「あ、あの……メフィラス星人さん」

「なんだ? さっさと行くぞ」

「家はこっちです……」

「……」





あとがき
感想で超闘士激伝と特撮はつながってるっていうの見たんで
復刻版読み返してみたら確かに繋がっててクソワロタ。
見切り発車にも程があるって。
というわけで改訂しました。
とりあえず特撮にでてきたメフィラス星人は大魔王にとって
昔地球を支配しようとした馬鹿な兄弟がいたって認識です。
大魔王はもともとメフィラス星の犯罪者矯正施設にいたし
もしかしたらあの兄弟もいたんじゃね?
あとなのは世界にきた設定だけどいきなり生き返るとかないって(笑)
ということでデルタスターさんに頑張ってもらいました。



[28251] その2
Name: ニケ◆2e01f2a1 ID:dbdd8e5a
Date: 2011/06/13 18:02
大魔王と未来の悪魔が邂逅してから数分後。
最初はこそこそするのに激怒したメフィラスだったが、なのはの必死の説得によりなんとか
人目を忍びながら二人は高町家に到着したのであった。

「ここか」

「ただいまなの」

うぅ、メフィラス星人さんが紳士とか嘘だったの。
怖すぎて思わずおもらししちゃいそうだったの。
実際少しちびってしまったのは永遠に秘密である。

「おい、パソコンはどこにある。さっさとだせ」

それにわがままなの……

「こっちなの。えーっとスイtt「あとは俺がやる、どいてろ」……もう!」

「ふん、まだこんな化石が残っているとはな」

そう言うやいなやメフィラスはパソコンを起動しはじめた。
メフィラス大魔王は他のメフィラス星人に比べて脳筋といえど人間より数百、数千倍は頭がいいのである。
化石といいたくなるほどの旧式のパソコンでもメフィラスにとってこれを使うのはゼットンをそそのかすより簡単であった。

「あの・・・・これどうぞ。お母さんが作ったシュークリームなの。おいしいから食べて!」

「シュークリーム?」

「うん、メフィラス星人さんは食べたことないの?」

「ないな。第一こんな軟弱な物など食う気がおきん」

むむ、聞き捨てならないの。
確かにメフィラス星人さんにシュークリームは似合わないけどお母さんが作ったこれを食べれば
きっと軟弱な物とか言っていられなくなるの。

「いいから食べてみて。パソコンの使用料なの!」






「いいから食べてみて。パソコンの使用料なの!」

ちぃっ。人選を間違えたか。
ガキだと思って甘く見てたがどうどうと意見してきやがる。
しかし、なんだこのもふもふしたやわらかい食い物は。
初めて見る形をしているが……
こいつの言うとおりにするのは癪だが食べればこいつも黙るだろう。

「まずかったら承知しないぞ」

「お母さんが作ったシュークリームはとってもおいしいんだから!」

メフィラスがシュークリームを口と思われる部分に運ぶと途端に消えた。
どういう原理で消えたのかはわからないがおそらく食べたのだろう。
なのはも自分の目を疑った。
確かにメフィラスには人のような口はないがまさか消えるとは思わなかったのだろう。

「……どうですか?」

「……まい……」

「え?」

「うまいと言ったんだ! もう一つ持ってきやがれ!」

「ふふ……あっははは」

「わ、笑うな! なにが可笑しい!」

メフィラスは顔を真っ赤にさせながらそう抗議した。
しかし、なのはが笑うのも仕方がない。
泣く子も黙るあのメフィラス大魔王がシュークリームのおかわりを頼んでいるのだ。
元の世界のウルトラマン達がこの光景を見たら卒倒するだろう。
この時からメフィラスの好物リストにシュークリームが追加されたのだった。





あとがき
いやメフィラス星人が食事するかどうかはわからないんだけどね。
堅物とかが実は甘党っていうのは結構鉄板だと思う。
まぁメフィラスが甘党とか捏造設定だけどさ。
エースまでは確実に地球に来てることになってるけどエースキラーは
他のウルトラ兄弟と面識なかったりとか適当なんだよなぁ。



[28251] その3
Name: ニケ◆2e01f2a1 ID:dbdd8e5a
Date: 2011/06/13 18:03
シュークリームで色々と揉めたりしたがなんとか検索を再開することができた。

うぅ……私の分まで食べちゃうなんて、メフィラス星人さんは欲張りなの。
このメフィラス星人さんはきっと地球を支配するためじゃなくてシュークリームを独り占めするためにきたの。
ん? なんか震えているけどどうしたんだろう……

「おい……どういうことだこれは……」

「どうしたの?」

「なんで俺やウルトラマンが漫画になっている!」

「……超闘士激伝?」

このメフィラス大魔王っていうのメフィラス星人さんにそっくりなの。
そういえばメフィラス星人さんも自分のことを大魔王っていってたの。
もしかして……

「そっくりなんじゃねぇ……こいつは俺だ」

じゃあこのメフィラス星人さんはこの漫画にでてきた人なんだ。
確かにメビウスにでてきたのと比べると大魔王って感じなの。
お姉ちゃんこの漫画持ってたりしないかな。

「あ、ここからアニメ版が見れるみたいだよ」

――セブン、お前も相手したいんだったらぶち殺してやるぜ――

――なにぃ――

――メフィラス、お前の相手は私だ!――

うわぁ……メフィラス大魔王は不良さんなの。
メビウスのと違ってお父さん達みたいに戦っているの。
あぁ、ウルトラマンに角が生えたの。かっこいいなぁ。

「こいつがお前とあった時に聞いたツイフォンだ。くそ忌々しいが俺はこいつとの戦いに負け、そして死んだはずだった」

「これがツイフォンなんだぁ……あ!大魔王さんが死んじゃったの……」

でもこのアニメだと最後にきちんとウルトラマンに運ばれてるの。
いつ大魔王さんはこっちに来たんだろう。
多分あのあと大魔王さんのお葬式やったはずだよね?

「あの……大魔王さん、なんd「お前の聞きたいことはわかる。」……もう! 最後まで言わせてください!」

「さっき俺は壊れた超エネルギー増幅装置をつけたまま山の中で倒れていただろ。おそらくツイフォンを倒す間にアニメにはない何かが起こったんだろう」

「なにかって、なんd「何かは何かだ。俺も知らん」……」

さっきから大魔王さんなのはのお話きちんと聞いてくれないの。
来たのがウルトラマンだったらなぁ……あれ? もしかして……

「ねぇ、大魔王さん。大魔王さんがきたってことはもしかしてウルトラマンもきてくれるかな」

そうなのはは目を輝かせながらメフィラスに聞いてきた。






「ねぇ、大魔王さん。大魔王さんがきたってことはもしかしてウルトラマンもきてくれるかな」

ウルトラマンか……この身に感じるデルタスターから考えるにおそらく奴がこの世界に来る切欠になったんだろうが……

「俺がここにこれたということは可能性は0ではないだろう」

まさか死ぬことが次元をこえる条件ではあるまい。
現にヤプールは普通に行き来してたしな。

「だが今は俺以外にこの次元に来ている奴はいないだろう。まぁヤプールはいるかもしれないがな」

しかし、俺達のことが漫画になっているとはな。
日付を確認した時は過去にでも飛んだかと思ったがこいつの存在がそれを否定している……
もしかしたらこの世界のことがあっちでは漫画になっていたりしてな。






「だが今は俺以外にこの次元に来ている奴はいないだろう。まぁヤプールはいるかもしれないがな」

じゃあ大魔王さんはこの世界にはお友達がいないんだ……
大魔王さんも私と一緒で一人ぼっちなんだ……

「あの……大魔王さん。良かったら帰れるようになるまでこの家に住みませんか?」

きっとお母さん達も許してくれるよね。
困っている人は助けてあげないと。

「断る。なんでお前と一緒に暮らさないといけないんだ」

「だって大魔王さんきたばっかでお家ないでしょ? それに家だったらシュークリームいつでも食べれるよ」






「だって大魔王さんきたばっかでお家ないでしょ? それに家だったらシュークリームいつでも食べれるよ」

シュークリームは魅力的だな……
はっ、いかんいかん。俺は大魔王だぞ、甘いものにつられてどうする。
確かに拠点がないのは事実だ。
仕方がない、しばらくはこいつを利用させてもらうとするか。
そうと決まれば……

「あ、大魔王さんどこ行くの!」

なんでこいつは必死なんだ?

「山の中に置いてきた装置を回収しに行くだけだ」

こうしてメフィラスは高町家に居候することを決めたのであった。
夜になって家族と一悶着あったのは別の話。


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