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八ツ場ダム建設の根拠、最大流量は妥当 学術会議が見解

2011年6月13日22時20分

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 大洪水が起きた時に想定される利根川水系の最大流量(基本高水〈きほんたかみず〉)について、日本学術会議分科会は13日、国土交通省の新たな計算式を妥当とする見解をまとめた。この方法で計算すると、従来の数値とほぼ一致した。近く正式に公表する。

 利根川水系の基本高水は八ツ場(やんば)ダム(群馬県)建設の必要性の根拠になっているが、算出根拠の資料が国交省内で見つからず、馬淵澄夫国交相(当時)が昨秋、検証を指示していた。

 基本高水は雨量や流量データを分析し、流域に応じた計算式を作るなどして算出する。国は1947年のカスリーン台風をもとに、80年、八斗島(やったじま)(群馬県伊勢崎市)地点で毎秒2万2千トンとした。

 国交省は新たな計算式で基本高水を毎秒2万1100トンと算出。分科会はこの方法を妥当と評価した。独自計算もしたところ、ほぼ同じ数値が出た。

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