松山市発注工事孫請会社を舞台にした「裏金」捻出疑惑で、市議会の市発注工事解明調査特別委員会(宇野浩委員長、16人)の会合が13日、市役所であり、疑惑を証言した孫請け会社「エー・エス・ケー機工」社長(56)を参考人として委員会に招致することを決めた。
疑惑関係者の参考人招致をめぐっては特別委で議論となっており、孫請け会社社長や、主導的に関与したとされる元職員が対象に挙がっていた。5月25日の会合では疑惑を最初に報道した愛媛新聞社の招致が決まったが、愛媛新聞社は「取材源の秘匿を脅かす」などとして欠席を回答していた。
同日の委員会では、宇野委員長が愛媛新聞社の欠席を報告し、今後、誰を参考人として招致するのか議論。委員からは、疑惑を証言し、6月6日に県庁で記者会見した社長の招致を求める意見が相次ぎ、全会一致で決定した。
宇野委員長は今後、会社の住所や社長名を確認し、招致の方法や日程について検討する。