日産は、高級乗用車の「シーマ」と「プレジデント」の生産を8月に終了する。両車とも衝突時の安全基準を満たさなくなることや2009年11月にモデルチェンジした高級セダン「フーガ」で両車の顧客層を取り込めることから生産終了を決めた。
「シーマ」は1988年に登場。最初の1年だけで約3万6400台、4年間で約12万9000台を販売し、バブル経済の象徴として「シーマ現象」と呼ばれた。これまでに国内で約27万8000台以上を販売したが、09年度は294台にとどまっていた。
「プレジデント」は、トヨタの「センチュリー」と並ぶ最高級乗用車で、1965年に発売されて以来、約5万6000台を販売したが、09年度の販売台数は63台だった。【毎日jp編集部】
2010年5月26日