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【大リーグ】

松井3番固定へ、監督代行示唆 3戦連続打点でアピール

2011年6月13日 紙面から

ホワイトソックス戦の6回、右犠飛を放つアスレチックス・松井=USセルラー・フィールド(共同)

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 【シカゴ穐村賢】新指揮官が松井を「3番」に指名した。アスレチックスの松井秀喜外野手は、37歳の誕生日を翌日に控えた11日(日本時間12日)のホワイトソックス戦に今季初、約2年ぶりの3番(DH)で先発。メルビン監督代行は今後しばらく松井を3番で起用する考えを示した直後の試合では、無安打に終わったものの、一時同点とする犠飛を放ち、4月以来の3試合連続打点を記録した。一方、10日に256試合ぶりに欠場したマリナーズのイチロー外野手(37)はタイガース戦で1番右翼で先発復帰。即2安打と再発進した。

 メルビン監督代行が「MATSUI」の名を書き込んだ打順は3番だった。「何番でも感想はない。(3番は)早く回ってくるなって気はするけど」と話した55番の3番での先発は、ヤンキース時代の09年8月12日以来。新指揮官いわく「3番はとても重要な打順。毎試合出場できる選手が必要になる」。そして、「彼は頼りになるベテラン。中軸は固定していきたい」と今後しばらくは松井を3番として起用することを示唆し、ドロ沼であえぐチームの主軸に指名した。

 「うれしいですけど、それに応えなくちゃいけない」。大きな期待に、気を引き締め直す松井に、勝負強さが戻ってきた。1−2の6回1死三塁で迎えた第3打席だ。「ちょっとカット気味の難しい球。先っぽに当たったが、あそこまでよく飛んでくれた」。左腕ダンクスから右翼に犠飛を打ち上げ、計4打点を挙げた4月16、17、19日以来の3試合連続打点。「負けちゃったら残念」と言いつつ、好感触は残った。36歳ラストゲームで存在感を示した。

 やはり気持ちの張りが違うのか。前日にこの日の先発出場を伝えられたことを聞かれると、「出るか出ないか分かってるだけでも、違うと思う。お酒の量が変わると思う」と冗談も飛び出した。

 そして、17日に再開する交流戦で、DH制のないナ・リーグ本拠地での試合に向け、守備への意識も変わりつつある。試合前の打撃練習中、左翼の守備位置につき、1球1球の打球にスタートを切り、感覚を確かめた。10日に監督代行が示唆した敵地交流戦での先発に向けた動きだろう。新指揮官の主軸指名に応えるべく、松井が見事な“再スタート”を切った。

 

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