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【プロ野球】

沢村持ってねえ〜 2失点完投も援護なく5敗目

2011年6月13日 紙面から

オリックス−巨人 8回裏2死二塁、北川(左)に勝ち越し2ランを浴び、悔しがる沢村=京セラドームで

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◆オリックス3−2巨人

 力尽きた。同点で踏ん張ってきた巨人・沢村が8回に痛恨の2ランを被弾。自軍の援護は9回の1点を含めてもわずか2点。ベストメンバーがそろっても、登板時に得点を奪ってくれない非運は変わらない。“持ってない”ルーキーに5つめの黒星がついた。

 121球目。全身全霊の146キロは真ん中に入った。阿部の構えたミットは高めボールゾーン。「僕の失投。投げなきゃいけないコースに投げきれなかった僕のコントロールミスです」。恨み言は一切なかった。

 代わりに、原監督の口から止めどなく言葉が流れ出た。「ナイスピッチングをした。やっぱり援護がないと(展開が)重くなってしまうよね。いつも同じ展開だもんね。みんなも(若手の時代は味方に)育てられてきたんだし、ベテランクラスが(沢村を)育てないとね。しかし、我慢だね。沢村もね」

 最大の好機は8回だった。1死一、三塁。亀井の打球は詰まったハーフライナーの内野ゴロ。これでは快足の鈴木でも本塁は踏めない。続く坂本も3回2死二塁の場面に続いて金子千のフォークに空振り三振。「何とかしたかったですけど…」と肩を落とした。

 日本ハム・武田勝は登板した5戦連続で味方が零封されたが、こちらも負けないくらいツイていない。沢村が登板した10試合の味方の合計得点は22点で1試合平均2・2点。防御率2・34でも2勝しか挙げられない。日本ハムの斎藤は1軍で登板した4試合で味方は計18得点(1試合平均4・5点)。これが、“持ってる男”とそうでない男の差なのか…。

 「(故障者が戻って)メンバーもそろったし、相手はエース。(勝って)きっかけにしたかったけど、同じような展開になってしまった」。会見の締めくくり。同じフレーズを繰り返したところに原監督の苦悩がにじみ出た。 (井上学)

 

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