東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事
【芸能・社会】高橋真梨子 “ギネス級”33年連続ツアー2011年6月13日 紙面から
歌手の高橋真梨子(62)が12日、埼玉県川口市の川口リリアホールで全国ツアー「Soiree(ソワレ)」をスタートさせた。 ペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルを経てソロで33年連続、通算35回目のツアー。正確な記録はないが、毎回チケットが売りきれる人気を保ちながら、大規模なツアーを毎年続ける歌手は世界的にも珍しい。今回は3年ぶり30作目のオリジナルアルバム「Soiree」を引っ提げての公演だ。 テーマは「感謝」。満員約2000人のファンを前に、高橋は「昔は歌うことはお仕事だと思ってやっていましたが、今はファンの皆さんの前で歌うこと会えることが私の生きがいに変わっていました。これからもたくさん皆さんに会えるように頑張っていきます」とあいさつ。代表曲の「はがゆい唇」から歌い出し、おなじみの「桃色吐息」「ジョニィへの伝言」、そして新アルバムからも「ありがとう」など7曲を披露。153センチの体から、1曲1曲丁寧に、気持ちを込めて繰り出される確かな歌声でファンを魅了した。 ツアーは11月末の東京国際フォーラムまで全国32カ所で44公演。なお、募金と引き替えにリストバンドを持ち帰ってもらう東日本大震災復興プロジェクト「明日へあなたと」もスタートさせた。(安崎和司) ◆通算35回目!感想は「ゾッとしますね」初日を前に、ツアー35回目の感想を聞いた時、返ってきたのは「ゾッとしますね」というコメント。アルバム30作についても「えーっもうこんなに作ったの、みたいな感じ。自分でも驚いちゃってる」。アスリートの記録と違って、ねらうものでもない。いい歌を多くの人に聴いてもらいたい、その一心で作り続け、ステージを重ねてきた。 最新アルバムの2曲目「ありがとう」には、夫でプロデューサーとして支えてくれたヘンリー広瀬(67)への感謝の気持ちを込め、さまざまな人にも通じるハート・ウオーミングな一作になった。11曲目「The Road」は、自身の半生を重ねた“真梨子版マイ・ウェイ”だ。ちょうど「Feliz」を作詞中に自宅で東日本大震災を経験したこともあり、「いつ何が起きるか分からない。そういうことを考えると、やっぱりこの時期に書いてもいいような作品かな」。円熟の域にさしかかり、歌に人生の風景がより濃くにじむ。 もともとさっぱりとした性格で、ステージに固執はしない。「お客さんに、真梨子さんお疲れさんねって言われたら、潔く身を引くことになってるんですけど」と真顔で話したが、まだまだファンがほっとくはずがない。 09年にコンサート動員が600万人を突破。大好きなニューヨークのカーネギーホール公演を日本人で初めて2回成功させ、「もういいかな」。その横で、「でも行ったらまた違うんじゃない?」とヘンリーが促すと、「胸がキュンとなっちゃうのよね」と応じた。 使い慣れた低い枕とお気に入りの映画のDVDを携えて、新しい旅が始まった。 (本庄雅之) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|