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【芸能・社会】斎藤工 メジャーデビュー 8・24「燦々」で夢実現2011年6月13日 紙面から
俳優斎藤工(29)が歌手としてメジャーデビューすることが12日、分かった。8月24日にシングル「燦々(さんさん)」を発売。東日本大震災を契機に、音楽の発信力を再認識したという斎藤は「僕のことを知らない人にも、心のどこかで(この歌が)引っ掛かってくれたらうれしい」と期待をにじませる。 音楽に造詣の深い両親の影響で、小さいころからクラシックや歌謡曲などを耳にしてきた斎藤にとって、メジャーデビューは俳優になった当初から思い描いていたこと。「準備期間を数年設けて、今に至った」という。 斎藤によると、今回のデビューには2つのポイントがあり、一つは息の長い活動を念頭に置いていることで、「60歳になっても、小さなバーでギターの弾き語りをしてみたい」(斎藤)。もう一つは東日本大震災。音楽が時として被災者たちを慰め、励ます現実をメディアを通して痛感し、「役者だけではできることが限られている。音楽の方が発信する側に主導権がある。“音のチカラ”を自分の選択肢に掲げたい」と誓った。斎藤自身、3月11日の震災発生当日は、東京・月島のスタジオで撮影に臨んでいたが、徒歩での避難を余儀なくされた。4月には役者仲間と街頭で義援金活動に当たり、60万円を集めた。こうした経験も、歌手としての自覚を高めたという。 シングルの初回限定盤(Aタイプ)にはタイトル曲に加え「手と手」「かすかな光」の計3曲を収録。「燦々」は切ない歌声で輝く未来を歌う楽曲。「手と手」は2年前、斎藤が作詞し、インディーズで出したものを、震災からの復興を願い歌詞の一部とアレンジを変えて再レコーディングした。 「表現において音楽と芝居は共通性があり、別々の魅力を持つ。松田優作さんや原田芳雄さんのように、芝居と並行して何かを表現することはプラスになると前から感じていた」と斎藤。「自分にしかできない表現を追求し役者を10年やってきたので、音楽でも『だからお前だったんだな』と思われる努力をしたい」と一笑した。 ◆斎藤工(さいとう・たくみ) 1981年8月22日生まれ、東京都出身。高校生のころからファッション雑誌などのモデルとして活動。高校卒業後、映画「時の香り〜リメンバー・ミー〜」(2001年公開)で俳優デビュー。08年、大竹浩一らと演劇ユニット「乱−Run−」を結成。趣味は旅やカポエイラなど。身長1メートル84センチ。 PR情報
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