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【芸能・社会】日本一海水浴場に近い駅は今 厳しい同じ場所での再建2011年6月13日 05時05分 「日本一海水浴場に近い駅」がキャッチフレーズだった宮城県気仙沼市のJR大谷海岸駅も東日本大震災の津波で被災した。周辺の路線は不通。海に近すぎて危険なため、このままでは同じ場所に駅が再建される可能性は低そうだ。 大谷海岸駅は無人駅。震災前は駅の脇から「白砂青松」の美しい浜辺が広がっていたが、今は地盤沈下で砂浜が海につかり、駅のすぐ近くまで海が迫る。防潮林の松もほとんどがなぎ倒された。約2キロの海水浴場は、昨夏、6万5千人ほどの海水浴客でにぎわったが、その面影はない。 JR駅に隣接する道の駅「大谷海岸」。レストランや売店などが営業していたが、津波被害を受け、ほとんどの従業員が解雇された。4月下旬に農水産物直売所だけが仮復旧。道の駅の高橋博明駅長(61)は「道の駅としての責務がある。農水産物の生産者が生きていくには、物を売らなければ」と語る。 周辺の三島地区は漁村だが、漁は再開できておらず、直売所に並ぶのは農産物がほとんど。 三島地区では111戸中97戸が流失、1人が死亡し20人が今も行方不明のままだ。地区の佐藤哲郎区長(63)は「集落は解散状態。(JR駅も道の駅も)今の場所でいいと思っている人はいないんじゃないか。もっと山の方へ移動した方がいい」と話していた。 (共同)
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