事件【放射能漏れ】浄化システムの不具合が解消 弁に原因か2011.6.12 21:18

  • [PR]

[事件]ニュース トピック:事故・災害

  • メッセ
  • 印刷

【放射能漏れ】
浄化システムの不具合が解消 弁に原因か

2011.6.12 21:18

 東京電力福島第1原発事故で、東電は12日、高濃度の放射性物質(放射能)を含む汚染水の浄化システムのうち、放射性セシウムを除去する装置で生じていた不具合が解消したと発表した。今後は不具合の原因特定などを行い、浄化システムの本格稼働に向け、早ければ13日から低濃度の汚染水を使った試運転に入る。

 会見で東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「弁の開閉が適切でなかった可能性がある。修理に時間はかからないが、浄化システムの本格稼働は(当初予定の)15日前後から遅れる見通しで具体的な日取りは決まっていない」と話した。作業を当初の予定通りに進めた場合、17日以降にずれ込むことは確実となった。

 放射性セシウムの除去装置は米キュリオン社製で、東電によると、11日深夜に動かして真水で試したところ、汚染水を通すためのラインの1つで水がほとんど流れなかった。12日に水量を調節する弁などを点検した結果、予定通りの水量が流れることを確認したという。

 浄化システムは汚染水を浄化して原子炉に冷却水として戻す「循環注水冷却」の中心となる。同装置のほか、仏アレバ社製の除染装置や油、塩分の除去装置などで構成。放射性物質の濃度を1千~1万分の1程度まで減少させることが期待されている。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital