福島第1原発の事故発生から3カ月となる11日、福岡市天神で、音楽を鳴らしながら「脱原発」を訴えるサウンドデモがある。企画したのは環境問題に関心を持つ音楽好きたち。「飛び入り歓迎。嫌なものは嫌と、普通の人が気軽に表明できる場に」と話す。
呼びかけ人代表の佐竹敏昭さん(44)は中国電力の上関原発計画に反対する山口の祝島の人々を支援してきた。その中で感じていた運動の広がりにくさが、「3・11」を機に一変したという。
「以前は、原発と言っただけで、おかしいんじゃないかと言われていたけど、今は、署名ぐらいなら集められるぞと、みんなが言ってくれる。原発問題を自分のこととしてとらえ始めたのでは」。試みに5月8日に天神で実施した第1弾のサウンドデモにも、インターネットやツイッターで知った若者など1200人が参加した。
11日は午後1時に警固公園に集合。バンドやDJの乗ったトラックなど6台が出て、音楽を奏でながら繁華街を午後4時まで歩く。韓国・釜山から音楽仲間20人が駆けつける。
「原発問題は一人一人が当事者。僕たちはこう思ってるけど、あなたはどうしたいんですかと、問いかけるようなデモにしたい」
詳しくはHP(http://nonukefukuoka.web.fc2.com/611/)。問い合わせはカフェ「反転地」070・5530・9454。【福岡賢正】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2011年6月10日 地方版