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[28298] 【ネタ】かってにネギ魔改造!
Name: 虎徹◆2e92fecb ID:0d268b82
Date: 2011/06/11 12:49
「石化解呪の項目は……と、これ? 対象にお湯を入れて五分待ちます、するとあら不思議お肌艶々に……」


ばしん。


呪文書を叩きつけた、その音にびくっとしたのか見張っていてくれたアーニャが慌てて翔んできたけど僕の目には入らない。今の本はどう見ても解呪じゃない、何だったんだろう。止めだ深く考えないようにする、次だ次!


「マジカルキティのチャチャ……なにこれ、何で由緒正しき魔法学校の図書室にこんなものが!? 著者はクウネル・サンダース? ……知るかぁぁぁっ!」


どたんばたん!


思いっきりその本を叩きつける、ぜぁはぁ。人の気配が多数近づいてきた、アーニャが「ちょっとネギ! あんたが暴れるから先生来ちゃったじゃない!」と注意してくる。ああああもう、自業自得とはいえやりきれない! アーニャの手を引いて脱出した、その際アーニャの顔が真っ赤になっていたけどそんなに怒らなくてもいいじゃないか。


此処は立派な魔法使い、マギステル・マギを目指す魔法使いを育成するメルディアナ魔法学校。僕がある目的の為に入学した所だ、あの雪の日。全てを失った夜、石になったスタンお爺ちゃんと村の皆を助けるために魔法を学んでいるんだけど全く進まない。


正規の方法では治癒まで、石化解呪の高等呪文までは教えてくれない。ならば禁呪だ、教えてくれないなら勝手に学んでやると覚悟して禁じられた書庫に入ったのはいいけれど否よくないけど村の為と思い込んでやった。


アーニャを巻き込むつもりはなかったのに、バカネギじゃすぐ捕まるでしょ! と着いてきてくれた。うん本当に持つべきは幼馴染み、感謝感激なのです。


あの後別れて自室に戻った、窓から月を見上げる。人の世がどう変わろうと月だけは変わらずにそこにある、何となくそんなことを思った。さて明日も授業、卒業まで頑張ろう。


でもって。


目の前には白い髭が自慢の校長、月日が経つのは早いものでもう卒業。結局解呪は見つからなかった、だけど諦めるつもりはない。研究は続ける、卒業証書を授与され頭に幾つかの呪文を思い浮べながら卒業式をうけた。


「ネギはどこ? 私はロンドンで占い師よ」


「修業の地は決まった?」


廊下でアーニャとネカネお姉ちゃんが聞いてくる、そうだった。修業があった、えーと卒業証書に浮かぶはず。白い紙を見続ける、するとぼうっと光を放ち文字が綴られた。


《幻想郷で骨董屋をすること》


……幻想郷ってどこにあるの? 骨董屋はともかく、というか僕の自慢の骨董魔法具は売らないよ!


「……っ!」


後ろから覗き込んだネカネお姉ちゃんの顔が真っ青になった、アーニャと顔を見合わせる。どうしたんだろう? あれ何かぶつぶつ言ってる、そっと聞いてみた。


「何で幻想郷が……スペルカード……妖怪吸血鬼メイド巫女……宴会で飲み比べ」


うん意味分かんない、特に妖怪吸血鬼メイド巫女あたりが。錯乱してるネカネお姉ちゃんを引っ張り校長室に行く、詳しい事を聞いてみよう。


「お爺ちゃー……」


校長室の向こうは地獄絵図でした、着物を着た女の人が酒の瓶を持ってヒャッハーと校長の頭を殴る。巫女服を着た女の人は魔法少女っぽい子と空中で打ち合っていた、雀の屋台があった。


……。


僕はそっと扉を閉じる、アーニャと頷きその場を後にした。さーてどうしようかなー、魔法世界にでも行ってみようか。


【ネギとアーニャは現実逃避した!】




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