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[28305] 【ネタ】ゲゲゲのなのは
Name: 瞳◆17aca473 ID:42af735d
Date: 2011/06/11 14:31
おばけはしなない。


高町なのはは怖いものが大嫌いだ、例えば井戸から女の人が出てきたらアウトである。後は携帯に自分の番号が表示されるのもダメだ、そんななのはだから。


夢で見た男の子と黒いナニカ、赤い空の下で繰り広げられる鬼ごっこ。夢だとしても不思議な夢なの、と納得はできない。男の子の息遣いやナニカの生々しさ、妙にリアルだった。まるで見てきたかのようなさて誰に相談しようか、家族と考えてあの父と兄と姉ならまず間違いなく然るべき対処をするだろう。安心できるのだが、もしも人の手に余るナニカだったら。


そう、おば……だめだめ考えないの!


ベッドから起き上がりなのはは机に向かう、手紙を書くのだ。助けてください、と。夢なら杞憂で終わるがなのははどうしてもあの夢が気になる、黒いナニカ。おばけっぽいもの、それをなんとかしてくれる存在がこの海鳴市には存在する。


妖怪ポスト、即ちゲゲゲの……


《おっはよー! なのは今日も元気だご飯が美味い》


着替えをするなのはの頭上にふわふわと浮かぶ半透明の金髪の女の子、とある事件でなのはに取り憑いた娘。名をアリシアと云う、その事件でなのはは妖怪ポストの存在を知り彼らに出会った。目玉の親父さん曰く害はないから大丈夫じゃ、らしい。ただ幽霊のくせにご飯は食べれる、どこに消化しているのかはともかく。関係ないが最近なのはは太ってきた、女の子として死活問題である。


「アリシアちゃん腹八分でお願い、気のせいかもしれないけど私が太……何でもないの」


《変ななのは、じゃ先に行くねー!》


すーっと扉を擦り抜け消えるアリシア、おばけは苦手ななのはだが彼女だけは平気だった。そういえばいったんもめんさんやぬりかべさんも平気である、だがネズミ男だけは別。


そして今日もなのはの日常が始まる。


大樹の上にある家、鬼太郎にお湯を入れてもらった目玉の親父は満足だった。茶碗一杯の風呂、最高だ。これだからおばけは病気も何もない、死んでるし。鬼太郎はカラスが運んできた手紙に目を通す、悪いおばけを退治する事それが鬼太郎の日課。そして気になる手紙を見つけた、これは最近知り合ったあの子から。


「父さん、なのはちゃんから手紙が。夢で黒いナニカに追われる男の子を見たと、イラストを見るかぎり海坊主っぽいですね」


「ふむ海坊主か、そういえばあの町は海が近いのう。封印されている獣もおることだし、よし鬼太郎出番じゃゆくぞ!」


「はい」


からんころん、と下駄の音が鳴り響く。役者が揃いつつあった、かくて夜が来る。おばけが蠢く黄昏、ゲゲゲの唄が流れた。


一方、その原因。


「……ねぇレイジングハート、何となくだけど僕がフェレットになって喋ったらお化け扱いされるのかな?」


《……おばけはしなない》


「どういう意味? いや死んでないけど」


赤い玉と少年が森で問答していた、妖怪と魔法少女の道が交わるときは近い?




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