最近、わりと西鉄電車を使うことが増えてきた私。
その西鉄電車が11月13日にダイヤ改正をする、とのこと。
自分の良く使う駅の新しい時刻表が見たい、ということで…井尻駅と福岡(天神)駅で配布されている時刻表をもらいました。
西鉄の駅で配布する時刻表は、正しく折り曲げると表紙と背表紙ができるようになっていて…背表紙にはおトクなきっぷの宣伝が載っています。
そして、表紙はこんな感じ。

これまでもそうだったように、西鉄のイメージキャラクターである福岡ソフトバンクホークスの川崎選手の写真と、その背景に西鉄の電車、という組み合わせの写真が載っているのです。
ところで…まぁ川崎選手は見慣れているのですが、背景の電車がなんか見た事がない…。
あれっ??と思いつつ、ふと左下に目をやると…そこには、
『新型車両3000系、2006年春デビュー』
という文字が…。
ま、最初の印象は「ふ~ん」と思った程度。JR九州の新車登場、とか言われたらものすごく楽しみなくせにね…。
なぜなら、西鉄の電車というのは大まかに分けると3種類あって、
赤色の8000系…主に特急で運用。2ドア。転換クロスシート。わりと新しい。
黄色の2000系…急行・普通で運用。3ドア。転換クロスシート。かなり古い。
緑色の5000・6000・7000系etc…ロングシート。新しいのは4ドアで2両ワンマンにも対応。
…で、ここ最近に投入された(平成15年3月らしい)車両というのは緑色のロングシート車両だったこともあって「あ、ロングシート車両が増えるのね」程度に思っていたのです。
家に帰ってから、西鉄のホームページをみてニュースリリースを探しました。
なかなか見つからない…けど、ようやく見つけました。
http://www.nishitetsu.co.jp/nnr/inf/release/release05_87.htmある程度の内容を抜粋してみます。
◆『新型3000形車両』導入の概要
運行開始 平成18年3月予定
導入車両数 17両予定
※ 平成17年度6両、平成18年度6両、平成19年度5両導入予定
※ 3両固定編成を3編成、2両固定編成を4編成導入予定
運行路線 天神大牟田線全線
運用方法 主として急行電車で運用
…急行、となると、『福岡(天神)~大善寺』が中心か、と。
まぁ福岡~大橋間で使うかな、と思いつつ。
≪ 車 体 ≫
・ 車体材質を鉄からステンレスに変更することで、軽量化による消費電力の低減を図っています
・ 車両正面を傾斜させスピード感を表現するとともに、コーナー部に丸みを持たせることで、温かみを併せ持ったデザインとしました
・ シルバーをベースに、当社コーポレートカラーである「ブルー」、「イエロー」、「レッド」のラインを施したカラーリングを採用しました
※ コーポレートカラーは色彩面から西鉄のイメージを伝える3つのカラーです。「にしてつブルー」は限りない可能性と信頼を、「にしてつイエロー」は若々しさと輝きを、そして「にしてつレッド」は情熱と活動力を表しています
・ 従来より車体幅を50mm拡大し、客室スペースを広げています
…ついにステンレスか。でも首都圏ってアルミが主体じゃなかったっけ??
どうもワンテンポ遅れてる…まぁいいけど。
それよりも、シルバーベースってねぇ…没個性の時代が西鉄にも到来するのかなぁ…気になる。西鉄といえばグリーン、みたいな感じだったんだけどなぁ。

そして次。車内について。
≪ 車 内 ≫
・ 快適な移動時間を過ごしていただくために、すべての車両間に仕切り引き戸を設置し、空調の改善、車内騒音の低減化を図っています
・ 移動中くつろいでいただけるよう、座席シートはクロスシートを採用しています。また、プライベート空間を確保するためすべてのシートを転換式にしています
・ 車内及びシート表地は、明るく清潔感のある色調としました
えっ…なんだって!?
下線部をつなぎ合わせると「座席はすべて転換クロスシート」ってことっすか!?
ニュースリリースを見ると車内のイメージ図も載ってました。こりゃ確かに転換クロスシートだねぇ…京急の快速特急の車内みたい。
なんかねぇ、ちょっと嬉しくなりました。
首都圏で「ただ乗せればいい、大量に乗せればいい」みたいな、ある意味で雑な車両ばっかり乗ってきたし、新型車両って言ってもみんな同じ形、みたいな感じだったのから比較すると、車体のカタチにはオリジナリティがあるし、しかもリリースに「移動中くつろいでいただけるよう」なんて心遣いが明記されているのも心憎いですねぇ。
また本を読むのに使えそうな車両がひとつ増えるんですね。
早く乗ってみたいな、と思わせてくれる車両ですねぇ。
たぶん…太宰府に九州国立博物館が完成したことで、そのアクセスをJRと競うことになるんですよねぇ。太宰府駅は西鉄にしかないのである程度は有利なはずなのですが、JRは特急停車駅である二日市駅から太宰府までのタクシークーポンをセットにしたきっぷを売り出した模様。福岡県外からJRで太宰府に来る人の場合、JRを選ばれてしまう可能性が大きいですね。
そういうこともあって新型車導入、なのかな、と。
やっぱり競争があるところには乗り心地のいい車両ができるのかなぁ。
「JR東海道線と京急」の京急とか、関西地区の新快速とか。
もちろんJR九州の普通・快速電車だってそう。転換クロスが標準ですからね。
リリースを見てみると、『既存の600系・700系の代替』って書いてある…これってロングシート車両なんですけどね。「転換クロスシート車」の比率が上がる、ということか。
もはや…ロングシート車両にむりやり詰め込む時代は終わり、なのかねぇ!?
(…乗客が減ってるからだろ!?とか言わないで…。首都圏ほど人がいないから可能なんだろ、とか…ごもっともな指摘もイヤよ…。)