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キャプチャーボードのラグを回避する方法
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2011年01月28日 (金) 19時42分45秒
目次
注意
- ラグ対策の必要性があるのは、(1)ビデオキャプチャーが
ハードウェアエンコード
である、(2)すばやい操作が必要なゲームである、のいずれかに該当する場合です。ラグ対策の必要性がない場合は、このページを読む必要はありません。
ソフトウェアエンコード
のビデオキャプチャーの場合、ラグを妥協できるかどうかは最終的に人それぞれです。
ラグ対策の必要性
- まずはラグについて意味を確認しておきましょう。
ラグ
(タイムラグ / 遅延)とは、コントローラーで操作をしてから、その
操作を反映した映像が表示されるまでの時間差
のことをいいます。ビデオキャプチャーにゲーム機を接続してPCでプレイする場合、ラグが必ず発生します。
- ビデオキャプチャーでラグが発生すると、
思いどおりにゲームをプレイできなくなることがあります
。たとえば、シューティングゲームで敵からの攻撃を避ける操作をしたとしましょう。しかし、攻撃を避ける映像が実際に表示されまでに時間がかかるわけです。また逆にいえば、現在自分が見ている映像は少しまえに操作したときのものなのです。そうするとリアルタイムでゲームを操作するのが困難になります。
- とはいえ、文字での説明だとわかりにくいかもしれません。そこで、ハードウェアエンコードのビデオキャプチャーでラグが発生している状態をわかりやすく動画にしてみました。こちらの動画ファイル(3.2MB、音声なし)を再生してください。コントローラーの操作が画面に反映されるまでに時間がかかっていることがわかるはずです。
メリット・デメリット
- ラグ対策するメリットは、いま述べたとおり
ゲーム操作をしやすくする
ことにあります。ラグを軽減する機能がないハードウェアエンコードのビデオキャプチャーの場合、ラグ対策は必須となります。また、後述するとおり
TVを用いてラグ対策をする
わけですが、
TV画面を見ながらゲームをプレイするため大きな画面でプレイできる
というメリットがあります。
- では、なぜTVを用いることでビデオキャプチャーのラグを気にせずゲームをプレイできるようになるのでしょうか。それは、
TVを使用すればビデオキャプチャーを通した映像・音声を視聴する必要がなくなる
からです。あとで詳述しますが、
ゲーム機の映像・音声をPCだけではなくTVでも視聴できるようにし、TVに映っているゲーム画面を見ながらゲームをプレイする
わけです。ゲーム音もTVから聞きます。
- ポイントは、PC側はビデオキャプチャーによるラグの影響を受けるのに対し、
TV側はビデオキャプチャーによるラグの影響を受けない
という点です。なんとなくのイメージでよいので、このことは頭の片隅に留めておいてください。一見難しく思えても、じつは簡単なことです。
- TVを用いてラグ対策するうえでのデメリットは、
ケーブルなどを複数使用するため出費を要する
点です。また、ニコニコ生放送などのライブ配信の場合、PCの画面でコメントを逐次見る必要がありますから、基本的に
TVとPCとの距離が近くなくてはいけません
。
用意するもの
- このページではいくつかのラグ対策の方法を掲載していますが、共通して最低限用意するものは(1)
TVまたはPCディスプレイ
、および(2)
ケーブル
です。
TVまたはPCディスプレイ
- まず
TV
が必要です。TVは
ブラウン管TV
がベストなのですが、ない場合は
液晶TV
や
プラズマTV
などのデジタルTVでもかまいません
(*1)
。TVを用意できないという場合は、
PCディスプレイ
でも代用できます。すなわち、ノートPCの場合は一台PCディスプレイを用意し、デスクトップPCの場合はもう一台PCディスプレイを用意します。
- TVまたはPCディスプレイを用意するさいに重要なのは、これらに搭載されている
ビデオ入力端子
の種類です。基本的に、
ビデオキャプチャーが搭載するビデオ入力端子と同じ端子をTVまたはPCディスプレイが搭載しているか確認
しましょう。たとえば、
コンポジット端子
を装備しているビデオキャプチャーなら、TVまたはPCディスプレイも同端子を装備している必要があります。
- もっとも、TVの場合はビデオ入力端子を豊富に搭載しているので安心ですが、PCディスプレイの場合はコンポジット端子などをそもそも搭載していないことが多いかもしれません。その場合は、
アップスキャンコンバータ
をさらに用意することで対応できます
(*2)
。しかし、出費がかさむためアップスキャンコンバータの使用は推奨しません。
|
コンポジット端子 |
S端子 |
コンポーネント端子 |
D端子 |
HDMI端子 |
| ブラウン管TV |
○ |
○ |
× |
△ |
× |
| 液晶 / プラズマTV |
○ |
○ |
× |
○ |
○ |
| PCディスプレイ |
× |
× |
× |
× |
○ |
▲一般的なTVおよびPCディスプレイが搭載する入力端子の種類
- 上表をご覧ください。参考までに一般的なTVおよびPCディスプレイが搭載するビデオ入力端子をまとめたものです。たとえば、コンポジット端子を搭載したビデオキャプチャーのラグ対策をする場合は、コンポジット端子を搭載したTVまたはPCディスプレイが必要です。この点、TVであればコンポジット端子を搭載しているため簡単でしょう。
- しかし、コンポジット端子を搭載するPCディスプレイは少ないため、TVではなくPCディスプレイを使用する場合はコンポジット端子を搭載したアップスキャンコンバータが必要になります。ただ、一部のPCディスプレイのなかにはコンポジット端子などを搭載している製品もあります。このへんは自分で調べておきましょう。
ケーブル
-
ケーブル
は、ビデオキャプチャーとゲーム機とを直接的あるいは間接的に接続するために必要です。用意するケーブルの種類および本数については、後述するラグ対策のうちどの方法を採用するかによって異なります。
出力端子と入力端子
- ここで
出力端子と入力端子
について見ておきましょう。まず、
出力端子
は映像・音声信号を送る側の端子のことをいいます。ゲーム機に付いている端子は出力端子です。したがって、ゲーム機は映像・音声信号を出力しているわけです。他方、
入力端子
は映像・音声信号を受け取る側の端子のことです。TVには必ず入力端子があります。したがって、TVは映像・音声信号を入力していることになります。
- では、ゲーム機はなにに対して映像・音声信号を出力しているのかというと、それはTVであったりビデオキャプチャーであったりするわけです。また、TVはなにから映像・音声信号を入力しているのかというと、それはTVアンテナであったりゲーム機であるわけです。したがって、必ず
出力端子と入力端子とを接続
しなくてはいけません。出力端子と出力端子、または入力端子と入力端子をケーブルで接続しても、映像や音は視聴できないのです。
- 端子が入力端子か出力端子かは、実際にその機器の端子を見ればわかります。たとえば、端子に「ビデオ入力」「INPUT」「ゲーム入力」などと書いてあれば、それは入力端子です。逆に、「ビデオ出力」「OUTPUT」などと書いてあれば、それは出力端子です。
- 解説中に、たとえば「ゲーム機→TV」というような表記が出てきます。これは、映像・音声がゲーム機からTVに送られているという意味です。ゲーム機には出力端子が、TVには入力端子がありますので、映像・音声の流れを矢印で表しているわけです。
確認事項
- 以下の解説は、PCの
キャプチャーソフト
で
ビデオキャプチャーの映像・音声を視聴できていることを前提にしています
。基本的なことについては、
キャプチャー編 A
を参照してください。
- ゲーム実況の場合は
ヘッドフォンを接続してスピーカーから音を出さないようにしましょう
(*3)
。ゲーム音はヘッドフォンで聞きます。ヘッドフォンを接続するのは、マイクがスピーカーの音を拾うのを防止するためです。
- ビデオキャプチャーのラグ対策をしても、ニコニコ生放送などのライブ配信時に
自分が視聴している映像・音声が他人のPCで視聴可能な状態になるまでには、時間がかかります
(*4)
。また、わずかにゲーム音とマイクがずれて、視聴者からすると
マイク音声のほうがゲーム映像・音声よりもほんの少しだけ早く聞こえてくる
ことになります
(*5)
。
さまざまなラグ対処法
- 大きく4種類の方法を掲載していますが、
もっとも無難なラグ対策方法はAVセレクタまたはスプリッタとよばれる機器を使用する方法
です。下表でわかるとおり、
ビデオキャプチャーが搭載している入力端子の種類によっては採用できない方法もある
ので気をつけましょう。下表で○が付いている組み合わせならばラグ対策できます。
| ビデオ入力端子 |
コンポジット端子 |
S端子 |
コンポーネント / D端子 |
HDMI端子 |
| 分配ケーブルを使用する方法 -(1) |
○ |
○ |
× |
× |
| AVセレクタまたはスプリッタを使用する方法-(2) |
○ |
○ |
○ |
○ |
| TVの出力端子を使用する方法-(3) |
△ |
× |
× |
× |
| コンポジット端子+S端子ケーブルを使用する方法-(4) |
○ |
○ |
× |
× |
- たとえば、ビデオキャプチャーが
コンポジット端子
を搭載している場合、ラグ対策の方法として採用できるのは(1)~(4)のいずれかということになります。他方、Monster X2など
D端子
を搭載したビデオキャプチャーを使用しているなら、(2)による方法となります。
- ここで紹介する4種類の方法がラグ対策のすべてというわけではありません。ビデオキャプチャーやゲーム機によっては、解説に掲載していない方法によってラグ対策が可能です。
- それでは上記4種類のラグ対策の方法について、具体的に見ていきましょう。
分配ケーブルを使用する方法
-
分配ケーブル
とよばれるものを使用して、
ゲーム機の映像・音声をPCとTVの双方に分配
する方法です。ビデオキャプチャーがコンポジット端子またはS端子を搭載している場合に採用できる方法です。
- この方法のメリットは、とてもシンプルにラグ対策できる点です。デメリットは映像・音声信号をそれぞれ分岐させるので、画質・音質が劣化する(画面は少し暗くなる)点です。
AVセレクタまたはスプリッタを使用する方法
-
AVセレクタ
または
スプリッタ
とよばれる製品を使用して、
ゲーム機の映像・音声をPCとTVの双方に分配
する方法です。ビデオキャプチャーが搭載する入力端子の種類を問わず採用できる方法です。
- この方法のメリットは、上述した分配ケーブルを使用した場合と比較して、映像・音声信号を分配することによる劣化を防止できる点です。デメリットは金銭的な負担が大きい点です。
TVの出力端子を使用する方法
- TV背面にある出力端子を使用する方法です。ビデオキャプチャーがコンポジット端子を搭載する場合に採用できる方法です。
- 手軽にラグ対策できる方法ですが、
近年のデジタルTVでは仕様上、ゲーム機の映像・音声を外部出力できない
でしょう。また、PCディスプレイには出力端子がないため、この方法は採用できません。
S端子+コンポジットケーブルを使用する方法
-
S端子とコンポジット端子の両方を備えているケーブル
を使用する方法です。ビデオキャプチャーがコンポジット端子またはS端子を搭載している場合に採用できる方法です。
- この方法のメリットは金銭的な負担が少なくすむ点です。他方デメリットは、TVからはゲーム音を聞くことができず、TVからゲーム音を聞こうとすれば分配ケーブルなどを追加する必要がある点です。
Tips
- 映像が映らなかったときは、問題を切り分けて考えましょう。たとえば、これから述べる方法を試したにもかかわらずTVに映像が映らなかった場合、ほかのゲーム機・ケーブル・TVならばどうなのか、ビデオキャプチャーとPCを接続したときは映像が映るのか、といったことを検証し、どこに問題があるのか特定するということです。
- 同一の場所に複数人が集まってゲーム音を聞きたい場合、
ステレオミニプラグアダプタ
を使用します。同プラグには2個の穴(ステレオミニジャック)があります。ステレオミニプラグアダプタに2個のヘッドフォンを接続すれば、それぞれのヘッドフォンから同じ音が聞こえてきます。
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