伊で国民投票前に反原発集会
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伊で国民投票前に反原発集会

6月11日 8時40分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イタリアで、原子力発電所の是非を問う国民投票が12日から始まるのを前に、原発に反対する団体がイタリア各地で集会を開き、国民の意思で原発と完全に決別しようと訴えました。

イタリアはチェルノブイリ原発の事故を受けて、21年前にすべての原発を停止しましたが、ベルルスコーニ政権が政策を転換して原発の新規建設を打ち出したことから、今回の国民投票はその是非を問うものです。投票を2日後に控え、首都ローマでは、中心部のポポロ広場に原発に反対する人たちが数千人が集まり、「原発計画の停止に一票を入れよう」と訴えていました。集会に参加した人は「技術が進んだ日本でさえ十分に管理できないのだからイタリアもそうなるおそれがある」とか、「国民に直接意見を聞くことは正しいことで、国民投票は議会選挙より重要だと思う」などと話していました。福島第一原子力発電所の事故を受け、ヨーロッパではドイツやスイスが脱原発の方針を決めていますが、国民投票で原発の是非が問われるのはイタリアが初めてです。国民投票は有権者の過半数が参加すれば成立することになっており、反原発の機運が高まるなか、イタリア国民がどのような選択をするのか注目されます。