「新日本」(10日、後楽園ホール)
ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアはDDTの飯伏幸太(29)が決勝で新日本の田口隆祐(32)を破り初優勝。前身のトップ・オブ・ザ・スーパージュニアを含めれば22回目となるジュニアの祭典で、他団体勢では初めて頂点に立った。
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決勝を終えた飯伏は「全部、全力で出し切りました。これ以上ホントに無理です」という言葉通り、燃え尽きていた。
準決勝ではD・リチャーズとの濃密なノンストップバトルを制し、ライバルと認める田口との決勝へ。終盤、大技攻勢で追い込まれたが、コーナー上段の田口をオーバーヘッドキックで撃墜するとハーフネルソン式原爆固め、ソバット、右ハイ、高角度ライガーボムとたたみかけ、不死鳥スプラッシュで20分超の死闘に終止符を打った。
昨年は決勝で左肩を負傷し、P・デヴィットに敗退。「今年失敗したらもう出ない」と、背水の陣を敷いていただけに「ホントに最高。これ以上ないです」と一度は喜んだが、まだ“これ以上”が残っていた。
飯伏は「まだ優勝だけ。僕の目標はここじゃない」と、デヴィットのIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦を表明。王者はタイトル決闘を18日・大阪大会に指定した。昨年のIWGPジュニアタッグ王座に続いてスーパージュニアを制した飯伏が、新日本ジュニア完全制圧に王手をかけた。
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