記事入力 : 2011/06/11 10:32:47
高麗大、漢字資格取得義務制を事実上廃止
韓国の大学で唯一漢字の資格取得を卒業の条件としている、「漢字教育最後の砦(とりで)」こと高麗大学が揺れている。高麗大は2004年から漢字検定2級以上の取得を卒業資格に含めてきたが、今年4月、既存の立場から一歩退いた。漢字資格の取得を今後も卒業の条件に含めるかどうかは、各学部の自主的な決定に委ねるという。学校側は「学業の負担になるという一部学生の反発があり、学科別に自主的に決定する方がよいだろうという意味で方針を変更した」と話している。
これについて、校内では激しい論議が繰り広げられている。「今まで通り漢字資格の取得を卒業の必須条件としよう」という立場と「漢字教育を強制するのは望ましくない」という意見だ。
高麗大の看板とも言える法学部が今年4月半ば、真っ先に廃止の方針を発表した。法学部は「法学の勉強に漢字は必須だが、漢字の資格取得を強制する必要はない」という立場だ。情報通信学部、生命科学部、政治経済学部、理科学部が法学部の後に続いた。
漢字の資格取得を維持するのは、経営学部、医学部など。教育学部や薬学部など3学部と造形学部は、まだ立場を決めていない。鳥致院・世宗キャンパスの人文学部は漢字資格取得の代わりに、漢字科目を義務的に受講するという折衷案を選んだ。
高麗大漢文学科のキム・オンジョン教授は「学部ごとの判断に任せるということは、事実上漢字資格の取得義務制を廃止するということだ」と話した。
クァク・レゴン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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