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【大リーグ】

松井 復調の2試合連続マルチ 10連敗で止める 4の2、1打点

2011年6月12日 紙面から

ホワイトソックスに逆転勝ちし、連敗を10で止めナインと喜ぶアスレチックス・松井(55)=USセルラー・フィールド(共同)

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 崖っぷちから視界が開けてきた。松井が4月13日以来となる2試合連続マルチ安打で10連敗中のチームを勝利に導いた。2点を追う9回2死二塁の場面。松井のバットが連敗ストップの合図だった。「最後に甘いスライダーが入ってきたのでラッキーだった」。サントスの失投を見逃さずに中前適時打。打線はここから4四死球を挟む2安打で計4点を奪う鮮やかな逆転劇だ。松井が「野球は最後まで何があるか分からないっていう典型的な試合。久しぶりに興奮した」と顔を紅潮させれば、メルビン監督代行も「松井のヒットがチームを勢いづけてくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 前日の監督交代劇とともに“風”が変わった。主軸として常時先発出場を示唆したメルビン監督代行の期待に応えるように、松井のバットは復調気配。前日の一発に続き、この日は持ち前の勝負強さを発揮した。

 さらに交流戦でも松井を外野手として起用する可能性も急浮上だ。メルビン監督代行は「彼にとって何が気分よく試合に出れるのか確かめたい」と交流戦でも先発起用を示唆。松井も「気持ちはいつもばっちり。体調的にも大丈夫」と、外野守備にがぜん前向きな姿勢を見せた。11日の相手先発は前回の対戦で本塁打を浴びせた左腕ダンクス。左投手相手でも指揮官から変わらぬ信頼を得た松井が、チームを上昇気流へと乗せていく。

 

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