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【プロ野球】

巨人 ようやくベストメンバー 17戦ぶり6得点

2011年6月12日 紙面から

オリックスに勝利し連敗を4で止め、アルバラデホ(左)とハイタッチする亀井=京セラドーム

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◆巨人6−2オリックス

 こんな試合を待っていた。故障者が全快して今季初めてベスト布陣で臨んだ巨人が連敗を4で止めた。5月18日の楽天戦以来17戦ぶりとなる6得点で快勝した原監督は「(このスタメンが)今年のベストメンバー。いいスタートを切れたと思う」と“再開幕”を宣言した。

 試合終盤。ベンチに深く腰掛ける指揮官の姿があった。4月30日の横浜戦以来32戦ぶりとなる4点差以上の勝利。亀井を2年ぶりに1番で起用し、2番には坂本。高橋由を5番に組み込み、阿部が7番。重量打線がつながり、ようやく本来の姿を取り戻した。

 カンフル剤となったのは復帰組だった。右手薬指骨折から1カ月ぶりに戻ってきた亀井が「とにかく思いっきり集中していた」という先頭弾で勢いをつけると、6回には左肋骨骨折から復帰した高橋由の適時打を含む今季2度目の4連打で3点を追加。「1本打たないと、自分(の復活)も始まらないからね」。寡黙な天才は珍しくガッツポーズでお祭り騒ぎのベンチに応えた。

 亀井は言った。「僕たちもチームの力になりたいと思いながらテレビを見てました」。ジャイアンツ球場でのリハビリ、再調整は地道な作業の繰り返し。チームの苦境に離脱した責任を感じ、焦る気持ちを抑えながら“この瞬間”に向けた準備を進めてきた。

 適時打の坂本、3安打2盗塁の長野、2安打の阿部、激走を見せたラミレス。無安打の小笠原と谷は犠飛で貢献した。今季最高のゲーム展開に原監督の表情も緩む。「久しぶりに6得点ですからね」。役者はそろった。いよいよGの反攻が始まる。 (井上学)

 

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