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【スポーツ】ロッテ1位指名明言 東洋大・藤岡 32Kで4強2011年6月11日 紙面から
◇全日本大学野球選手権<第4日> 東洋大(東都)10−0道都大(札幌)(10日・神宮) 2連覇を狙う東洋大(東都)と九州共立大(福岡六大学)が勝って4強が出そろった。九州共立大のベスト4進出は8年ぶり5度目。東洋大の今秋ドラフト目玉の左腕、藤岡貴裕投手(4年・桐生一)は道都大(札幌)を相手に7イニングで毎回の13三振を奪い今大会通算32奪三振とした。九州共立大は7−5で富士大(北東北)に逆転勝ち。富士大の天願(てんがん)陽介外野手(2年・八重山商工)、東洋大の戸田大貴内野手(3年・前橋工)がそれぞれ満塁本塁打を放った。 東京ドームで繰り広げられた奪三振ショーが、神宮に場所を移して再現された。東洋大・藤岡が7回までに先発全員から毎回の13奪三振。8回にリーグ首位打者・戸田に満塁弾が飛び出し10−0となったところで、お役御免となった。 完投は逃したものの、大会タイ記録となった初戦の19個と合わせて今大会32奪三振となり、創価大・八木智哉(現日本ハム)が2005年にマークした49奪三振(4試合)の大会記録も照準に入ってきた。藤岡は「監督から“タイ記録も作ったし、三振はもういいだろう”と言われたので普通に投げていた。三振を意識して投げてはいない」と言いながらも、報道陣に「大会記録を知っているか」と聞かれると「八木さんの49ですよね」とすかさず答えた。「残り17なんて無理」と遠慮気味に言ったが、十分に可能な数字だ。 八木の記録について、高橋昭雄監督は「そんな記録もあるの? 交代させる前に言ってくださいよ」と笑い飛ばし、準決勝の九州共立大戦は「先発は内山」と明言した。連覇へ向け、藤岡を万全の状態で決勝マウンドに送るため、個人記録がかかっていても連投はさせたくないのだが「相手はバッティングがいい。1、2点差のしびれる場面になったら使わざるを得ない」と救援起用の可能性は付け加えた。 藤岡は「制球重視でだいぶ抑えめに投げた」と言いながらも初回に、この日の最速152キロをマーク。初戦の決め球は直球とスライダーが半々だったが「点差が離れていたので、準決、決勝で使えるように試してみた」と、カーブとフォークでも1つずつ三振を奪う余裕も見せた。ロッテの1位指名明言を伝え聞くと「1位と公言してもらった以上、それに恥じない投球をしたい」と約束。昨年大会のMVP左腕がドラフト1位らしい投球で再び頂点に立つ。 (竹村和佳子) PR情報
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