福島原発事故 4月9日
福島原発事故 4月9日
政府、コメ作付け制限へ 水田のセシウム基準値超えで
(2011/04/09 00:34)
政府は8日、福島第1原発事故による放射性物質の拡散に対応し、水田の土壌1キログラム当たり5千ベクレルを超える放射性セシウムが検出された場合に、コメの作付け制限を発動すると発表した。作付けした場合、食品衛生法の暫定基準値500ベクレルを超えるセシウムを含むコメが収穫される可能性が高い地域が対象となる。
農林水産省は8日夜、水田や一部の畑の土壌のセシウムについて実施していた検査で、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の7県は作付け制限の基準値を下回ったと発表した。福島県の一部では検査を継続しており、12日をめどに結果を公表する。山形県の一部も積雪のため検査できていないという。
作付け制限は、問題のあるコメが今秋以降に市場に出回らないようにする措置。ただセシウムの半減期は30年と長く、いったん発動されれば長期間にわたり田植えができなくなる恐れもある。政府は、農家が東京電力による補償を受けられるように措置する。
一方、福島県の喜多方市、磐梯町など7市町で生産された牛の原乳と、群馬県全域のホウレンソウ、カキナに対して行われている出荷停止は8日付で解除した。停止解除は初めて。
枝野幸男官房長官は、これらの農産物については安全が確認されたとの認識を示した。
コメの作付け制限は、県の意見を聞いた上で菅直人首相が制限を指示する。対象地域は市町村単位になる見通し。
農水省が過去の調査結果を分析した結果、土壌に含まれるセシウムの10%がコメ(玄米)に吸収されることが判明。セシウムの基準値は500ベクレルのため、土壌のセシウムが5千ベクレル以下なら、収穫後のコメは基準値を下回ると判断した。
作付けを認めた地域についても、収穫時にコメを検査。基準値を上回れば、ほかの農産物と同様に都道府県に対して出荷停止を指示する。
畑への対応について、鹿野道彦農相は「県と相談して方針を出していきたい」と表明した。作付け制限が野菜にも広がる可能性がある。
農林水産省は8日夜、水田や一部の畑の土壌のセシウムについて実施していた検査で、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の7県は作付け制限の基準値を下回ったと発表した。福島県の一部では検査を継続しており、12日をめどに結果を公表する。山形県の一部も積雪のため検査できていないという。
作付け制限は、問題のあるコメが今秋以降に市場に出回らないようにする措置。ただセシウムの半減期は30年と長く、いったん発動されれば長期間にわたり田植えができなくなる恐れもある。政府は、農家が東京電力による補償を受けられるように措置する。
一方、福島県の喜多方市、磐梯町など7市町で生産された牛の原乳と、群馬県全域のホウレンソウ、カキナに対して行われている出荷停止は8日付で解除した。停止解除は初めて。
枝野幸男官房長官は、これらの農産物については安全が確認されたとの認識を示した。
コメの作付け制限は、県の意見を聞いた上で菅直人首相が制限を指示する。対象地域は市町村単位になる見通し。
農水省が過去の調査結果を分析した結果、土壌に含まれるセシウムの10%がコメ(玄米)に吸収されることが判明。セシウムの基準値は500ベクレルのため、土壌のセシウムが5千ベクレル以下なら、収穫後のコメは基準値を下回ると判断した。
作付けを認めた地域についても、収穫時にコメを検査。基準値を上回れば、ほかの農産物と同様に都道府県に対して出荷停止を指示する。
畑への対応について、鹿野道彦農相は「県と相談して方針を出していきたい」と表明した。作付け制限が野菜にも広がる可能性がある。
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