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東日本大震災 3月14日

東日本大震災 3月14日

 

ホーマック、石巻店200人救助待つ 東北・茨城ツルハ52店休業

 

(2011/03/14 00:23)

 道内企業の東北や関東の拠点でも、東日本大震災に伴う具体的な被害状況が明らかになってきた。ホームセンターのホーマック(札幌)の宮城県石巻市の店舗では、13日午後の時点で、従業員と客の200人以上が建物3階で救助を待っている。津波の影響で人が建物に近づくことができない状態で、同社は「何とか無事でいてほしい」と祈る思いだ。

 同社本社総務課は、仙台方面にいる職員と携帯電話を通して情報を集めている。総務課担当者は「お年寄りや体の不自由な人から順にヘリやボートで救出が始まった。一刻も早く全員を助けてほしい」と話す。同社の東北・関東約30店は通常営業を停止しているという。また、岩手県大槌町の店は壁面が崩れ、津波が入り込んだ。

 ドラッグストアのツルハホールディングス(札幌)は青森、岩手、宮城、福島、茨城の5県52店が建物の損壊や停電のために営業していない。岩手と宮城の計4店は津波に襲われ、建物の損壊が激しいうえ、従業員の安否が不明だという。

 家具・インテリア製造小売のニトリ(札幌)は、東北・関東の計13店で営業停止。うち、宮城県6店、福島県1店、茨城県3店は再開のめどが立っていない。調剤薬局のアインファーマシーズ(札幌)も岩手県山田町の店舗が津波に遭った。2階まで浸水し、再開できる状況にないという。

 一方、被災地に対する道内企業の支援の動きも拡大してきた。コンビニエンスストアのセイコーマート(札幌)は、道から被災地への支援物資提供の打診を受けたといい、「正式提案があれば、水やカップラーメンなどを提供したい」。アインファーマシーズも薬品を送るほか薬剤師の増員派遣に対応する。北海道国際航空(エア・ドゥ)も自治体の要請があれば支援物資を無償で輸送する姿勢だ。

 大手製造業の道内工場の中には操業停止などを決めたところもある。トヨタ自動車北海道(苫小牧)は、トヨタ自動車本体と同様に14日の操業停止を決定。いすゞエンジン製造北海道(同)も東北から部品調達できず、同日、製造ラインを停止する。王子製紙苫小牧工場は、輸送用貨物船の運航停止により「製品を保管する倉庫がいっぱいの状態」といい、同日以降に一部ラインを停止することも検討している。

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