映画の著作権は角川書店に 春樹元社長の請求退ける
「セーラー服と機関銃」など、1976-93年に製作された角川映画59本をめぐり、角川書店(東京)の角川春樹元社長が、同社に著作権の確認を求めた訴訟の判決で、東京地裁は23日、著作権は会社側にあると認定し、請求を棄却した。
判決によると、製作に当たっては、角川書店や89年に同社に吸収合併された角川春樹事務所(現在の同名会社とは別会社)が原作者から映画化権を譲り受けたり、配給会社との契約を結ぶなどした。角川元社長は一部の映画で監督も務めた。
著作権法は映画の著作権は製作者に帰属すると規定しており、誰が映画の製作者に当たるかが訴訟の争点となった。
判決理由で飯村敏明裁判長は「映画製作は企画や資金調達、宣伝活動など複合的な活動で構成され、製作者は自己の危険と責任で、さまざまな契約を結ぶ必要がある」と指摘。
【共同通信】
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