NHK京都府のニュース　京都放送局

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「脱・原発」のデモや講演会

東日本大震災から３か月となる１１日、東京電力福島第一原発の事故を受けて原発に反対する立場の人たちが京都市でデモ行進し、「脱原発」を呼び掛けました。
１１日は、原発に反対するＮＰＯ法人やＮＧＯがインターネットなどで呼びかけ、全国各地でデモが行われ、このうち京都では京都市役所前におよそ６００人が集まり、仙台市の自宅が津波で流され、京都市に子どもと避難しているという４１歳の母親が、「自然エネルギーへの転換を京都から呼びかけよう」と訴えました。
このあと一行は原発に反対するメッセージを書いたボードを掲げ「脱原発」とくり返しながら、１時間半あまりにわたって京都市中心部を行進しました。
一方、京都市南区では、５年前まで国の原子力安全委員会の委員をつとめた地震学の専門家で、神戸大学の石橋克彦名誉教授が講演し、一般の人たち３００人が集まりました。
石橋名誉教授は「原発の近くで大きな地震が起きる恐れがないという地域は、原発が集中する福井県の若狭湾も含めて日本には存在しない。福島第一原発の事故を踏まえ安全に原子力を使う技術は完成には至っていないのだと真摯に受け止め、原発への依存度は減らしていくべきだ」と述べました。
大阪・高槻市から訪れた４８歳の男性は、「原発とどう向き合っていくのか皆で真剣に考えなくてはいけない時期に来たと強く感じた」と話していました。

06月11日　17時51分

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