菊池いよいよ１軍デビュー　あす阪神戦で先発

　西武の２年目左腕・菊池雄星投手（１９）が、１２日の阪神戦（西武ドーム）で出場選手登録され、猛虎を相手に先発で“１軍デビュー”することが１０日、分かった。この日から西武ドームの１軍練習に参加し、ブルペンで４６球を投げ込んだ。渡辺監督は数日前に菊池の１軍昇格を決断。昨季左肩の故障に苦しんだ期待のサウスポーが、試練を乗り越えて初めて１軍マウンドに立つ。

　４月２１日に出場選手登録を抹消されて以来、１軍練習に合流した菊池は「状態も日に日に良くなっています。２軍に落ちてから練習も積んできた。やってきたという自信はあります」と手応えを口にした。渡辺監督が見守る前で気合の投球練習を行い、２日後の先発マウンドに向けた調整を終えた。

　今季は念願の開幕１軍メンバーに入ったが、登板機会がないまま２軍落ちした。しかし、イースタン・リーグでは主に先発で７試合に登板して、２勝１敗。３日のロッテ戦ではプロ最長の６イニングを投げ３安打１失点に抑えるなど、投げるたびに安定感も増していた。

　「２軍のローテーションで投げてきて成長している」と渡辺監督。ローテ左腕の帆足が左肘痛で戦列を離れて、１軍デビューのチャンスが巡ってきた。「去年は本当に悔しい思いをしましたからね」と意気込む菊池が、全力で猛虎打線に挑む。　

　　　（梶原昌弥）