ちたてつ写真部第2課 「B寝台個室ソロさんからのご提供画像」

特集:「南海電鉄車両の写真近鉄首都移転PR特別塗装車

まずは南海電鉄車両の写真を少々紹介。


2002.2.17 和歌山市 1031F+1036F
南海の新標準通勤車として増備されている1000系。
それまでの南海通勤車と違い、南海線・高野線共通仕様として製造されているのが大きな特徴です。
スタイルも南海らしさがあってなかなか格好良く仕上がっています。
20m級4扉車でオールロングシートですが、車端部にはボックスのクロスシートがあるというのも特徴です。
南海線・高野線ともに6連タイプ・2連タイプの2つの編成が存在します。
写真の1031Fと1036Fは2連タイプで写真のように2本つなげて4連としても運用されます。


2002.2.17 和歌山市 左:1031号 右:1706号
1000系は増備途中で車体寸法の変更があり、狭胴車と広胴車の2種類に分別されます。
1次車は車体幅が狭く(写真左の1031Fがそれ)2次車から車体幅が100mm拡大されたため(写真右の1036Fがそれ)
1次車と2次車以降(写真右の1036Fは3次車)が連結すると車体幅の違いが明らかに解ります。
ちなみに狭胴の1次車は6連タイプ・2連タイプともに3編成ずつしか存在しません。
実質、南海線には2連の1031Fのみが狭胴車として配置され、
残りの狭胴車(1001F〜03F・1032F・1033F)は全て高野線に配置されています。


2002.2.17 なんば 2151F
21000・22000系ズームカーの置き換え用として誕生したのが2000系です。
17m級2扉のボディーなので高野線橋本以遠の急勾配・急曲線の線区に
乗り入れが可能で、末端部の極楽橋(高野山)まで入線します。
21000・22000系ズームカーの後継としてふさわしく、平坦線では最高速度120km/h走行が可能、
勾配線でも充分な力を発揮するというオールマイティーな車両に仕上がっています。
南海電鉄で初めてVVVFインバーター制御を採用したのもこの2000系で、
21000系・22000系とも併結可能としていたために電磁直通ブレーキを採用、鋳鉄シューを使用するという
現在では、きわめて珍しいタイプのVVVF車両となっています。
写真の第1編成2151Fは1990年春に登場、当初のカラーリングは前面・側面腰部と上部緑色と黄緑色のラインカラーでした。
その後、1000系から始まった現在の新しいカラーリングにあわせて変更、写真のように
初期の緑色の帯を巻いていた編成は側面腰部がラインカラーフィルムを剥がしたような跡が見られます。


2002.2.17 なんば 10906F
南海線の特急は10000系を使用した「サザン」が運転されます。
こちらも当初は緑色を基調とした塗装で2連でしたが、1000系登場と組成変更4両固定化にあわせて現在の姿となっています。
10000系4連2本による8連の全車指定席特急の他、7000系・7100系4扉通勤車4連を連結した8連の一部指定席特急があります。
10000系は4連化に際し、窓の大きな中間新製増備車を組み込んだ編成と先頭車の運転台部分を切断、
中間車化改造した車両を組み込んだ編成の2タイプが存在します。
中間車化改造車は先頭車時代の側窓のままのため小さくシートピッチも若干狭いのが特徴です。
 

次は近鉄の首都機能移転PRのスペシャルカラーリング車5800系5812Fを紹介

2002.2.18 大和八木 5812F
2001年9月に三重・畿央に首都機能移転をPRするためのスペシャルカラーリング車が運用を開始しました。
このスペシャルカラーに選ばれたのが名古屋線で唯一の新造L/Cカーである5800系の5812F4連です。
従来の近鉄通勤車のカラーリングからは、かけ離れたカラーなのでとてもインパクトがあります。
このときは「準急 榛原行き」というあまり目立たない運用に入っていたようです。
少しでも見劣りしないように前面貫通路の渡り板の部分まで
きっちりカラーリングされているのには大変驚かされます。


2002.2.18 大和八木 5812F
通常、名古屋線で見られる新造のL/Cカーはこの5812Fの1編成のみでこの塗装になったことで
大阪線にも使用されることになったため名古屋線での目撃機会がさらに減っています。
もちろん名古屋線と大阪線でのある一定周期による交互の運用なので名古屋駅にも姿を現します。
ちなみにこの塗装でメインに描かれているのは「鳳凰」で1回羽ばたくと三千里を行くという飛翔力を持つ伝説の鳥です。
三重・畿央から未来の日本に向けて大きく羽ばたいていくというイメージが込められているそうです。


2002.2.18 大和八木 5812F
扉間には「三重・畿央に首都機能移転を」というPR文字が入っています。
基調となる車体上部の水色と下部の緑色はそれぞれ「澄み切った空」「豊かな大地」を表現しているとのことです。
この塗装で5月までの予定で運行される模様です。

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