2011年 6月 10日
ファジ練習場岡東浄化センターに整備
サッカーJ2ファジアーノ岡山の練習場が岡山市東区の下水処理施設、「岡東浄化センター」の敷地に整備されることになりました。10日開かれた岡山市議会の市民文教委員会協議会で、田淵薫市民局長が初めて明らかにしました。岡山市がファジアーノの練習場として整備の方針を示したのは東区升田の下水処理施設、岡東浄化センター内の敷地で、ファジアーノが希望しているグラウンド3面とクラブハウスの整備に必要な4ヘクタールを確保できます。市民局によりますと、6億円から8億円とされる整備費の一部を来週開会する定例市議会で追加上程し、来月1日の市民文教委員会で予算審議を行う予定だということです。

防災計画見直しに向け専門委員会
東日本大震災を受け地域防災計画の全面的な見直しを図るため岡山県は10日、学識経験者らで組織する地震・津波対策専門委員会の初会合を開きました。委員会は巨大災害や行政の専門家ら8人の委員が出席して開かれ、委員長に政府の復興構想会議の委員も務める河田惠昭・関西大学教授を選びました。そして河田委員長が東日本大震災についてこれまでの検証結果を説明した後東海、東南海、南海の3つの地震が連動して発生した場合の被害想定や津波や液状化などの防災対策などについて話し合いました。県のまとめた取り組み課題についてはもっと重点を絞り込むべきといった意見が多く出されました。委員会では国の動向も踏まえながら2か月に1回の割合で協議を重ね、今年中に新たな地域防災計画作成に向けた提言を行うことにしています。

睡眠薬飲ませた傷害の罪で起訴
先月、浅口市で2人が死傷した事故で、車を運転していた男性に睡眠薬を飲ませたとして逮捕されていた交際相手の女が傷害の罪で起訴されました。起訴されたのは倉敷市老松町の無職石原芳子被告(59)です。起訴状によりますと石原被告は先月13日、岡山県里庄町で交際していた70歳の男性に睡眠薬入りのジュースを飲ませ、昏睡状態にさせたとされています。男性はその後、浅口市金光町の国道でワゴン車を運転中事故を起こし、71歳の女性が死亡、孫で3歳の男の子が頭の骨を折る重傷を負いました。これまでの警察の調べに対し石原被告は「睡眠薬が入ったものを飲ませたのは間違いない」と供述しています。警察では睡眠薬を飲ませたことが事故につながったとして重過失致死傷の疑いで11日にも石原被告を再逮捕する方針です。

タンク破裂事故で実況見分
今月1日倉敷市の化学工場でタンクが破裂して化学物質が飛び散り、1人が重傷を負った事故で警察と消防による実況見分が行われました。この事故は今月1日、倉敷市玉島乙島の中国精油水島工場で化学物質を蒸留する作業中、タンクの点検窓が壊れて化学物質が飛び散り、従業員1人が重傷、6人が目の痛みなどを訴えて病院に運ばれたものです。実況見分は10日午前9時から警察と消防の合同で行われ、工場の担当者から事情を聞いたり、破裂したタンクの状況を確認しました。事故は樹脂などの原料に使用されるイソシアネート化合物から不純物を取り除く作業中に起こったもので、警察では作業の手順やタンクに問題がなかったかなど事故の原因について詳しく調べています。

蒜山大根の収穫はじまる
西日本有数の大根の産地真庭市の蒜山高原で特産のひるぜん大根の収穫が始まりました。蒜山大根の栽培は高原の涼しい気候と水はけの良い火山灰の土壌を生かして50年ほど前から行われています。現在は15戸の農家が栽培していて蒜山下福田にある井上達さんの畑でも収穫が始まりました。今年は種を播いた4月以降低温の日が多かったため収穫が遅れたものの、作柄は良いということです。蒜山大根の収穫は11月下旬まで行われ、岡山や大阪の市場に出荷されます。