帰国に際して


帰国に際して準備すべき 事柄・手続き などを中心にまとめてみました。

[帰国前の各種手続き]

1.電話
市内電話(Pacific Bell)・長距離電話(AT&T) ともに日本語の受付があり、助かりました(笑)。長距離電話の方は引越しの二週間前くらいには届け出でかほしいということでした。一方で市内電話は引越し当日の連絡でもOKと言われました。いずれも Final Bill は日本の住所に送ってくれることになりました。

2.電気
引越し数日前に窓口に行って手続きを取りました。やはりFinal Bill は日本の引越し先に送ってくれることになりました。

3.アパートメント
アパートメントの契約の中に、退居する場合は最低一ヶ月前には連絡のこと、という内容がありました。退居連絡のフォーマットはアパートメントのオフィスでもらえました。退居当日はアパートメントの係りの人がインスペクションに来ます。インスペクション自体は極めて短時間でおわりました。鍵と駐車場ゲートのリモコンをその場で返却して終了、お世話になった部屋とも「さよなら」です。

私の場合は小さい子供もいて、カーペットや壁を汚していましたし、壁に傷もついていたので、それなりの修理代を覚悟していましたが、後日日本に送られてきた明細にはそれらの修復代は$300程度でした。入居に際して支払ったデポジットから差し引かれ、デポジットの残りは小切手で送られてきました。 

4.ケーブルテレビ・インターネットプロバイダ
ケーブルテレビも引越し当日に連絡すればよい、と、言われました。料金は月初めに一か月分前払いになっており、私の場合、サービス停止が月の最後の日だったので、サービス停止に伴う料金のやり取りはありませんでした。

インターネットプロバイダーは、私はケーブルテレビ回線を使用したサービスでした、サービスを停止したい当日にプロバイダーのオフィスに出向いてリースしていた機器を返却、その場で清算にて終了でした。

5.自動車の保険
自動車保険はJAL Family Club 経由で加入していて、日本語のサービスがありました。帰国 2〜3週間前に連絡するように、ということでした。退会届をFAXで書面で届ける、というものでした。・・・が、帰国後も請求書が来るじゃぁありませんか(笑)、早速アメリカの保険会社に電話したところ、「確かに退会届は届いている、これから処理する」と実に悠長な、いつものアメリカ人的対応でした(笑)。ホントに処理してくれるのか半分疑っていたら後日払い戻しのチェックも送られてきて一件落着でした。

6.銀行口座
問題はこれですよね。チェックやチェックカード、そこの口座から引き落としになるクレジットカードで支払っているものなどがある場合、最後の支払いから2ヶ月くらい待たないといけないですよね。ですから、口座のクローズを信頼できる知り合いに頼むということが多いと思います。場合によっては小切手も渡して、各種のFinal Bill の支払いも頼む場合があるようです。

一般的に口座を閉じるには日本から郵便をやり取りすることで出来るようです。私がお世話になっていた銀行では電話だけである程度の手続きが可能なようでした。銀行によっては事情が異なるようなので確認してみてください。

私の場合は、帰国数ヵ月後に学会参加のために再度サンディエゴを訪れたのでその時に口座を閉じました。このような場合でも、閉じようと思う一日前には銀行に連絡する必要があります。Saving account に入っているお金を口座を閉じる当日に確実に受け取るためにはそのようにした方がよい、と、銀行でアドバイスされました。ちなみに、私が使っていた銀行では、銀行口座を閉じることに関しては窓口では受け付けてもらえず、必ず電話でしかるべき部署に電話で連絡を取る必要がありました。それから、日本と違って懇切丁寧ではないので、私のように渡米して口座を閉じる場合は予定される日の営業時間などをあらかじめ問い合わせの上、確認した方がよいです。私の場合は滞在日数の関係で土曜日か月曜日のいずれかに口座を閉じたいと伝えましたが、その月曜日がたまたま祝日で銀行が休みであることは銀行からは教えられませんでした(笑)。

7.車
アメリカで使っていた車を売って帰ることになりますが、業者(ディーラー)に売る場合と、個人売買で売る場合があると思います。私の場合は2台の車を使っていて、いずれも、信頼できる日本人ディーラーから購入していたので帰国に際してもそこのディーラーに引き取ってもらうつもりでしたので、個人売買用に広告を出すこともしませんでしたが、知り合いを通して「売ってくれ」と言う方が現れたので一台は個人売買としました。私としては儲けようという気も無かったのでそこそこ安価な値段で売りましたが、ディーラーとしては個人売買であまり安価な値段をつけられると商売上困るようです(笑)。それから、知人に売る場合は、売ろうとする車に少しでも気になるところがある場合、よほど正直に、場合によってはオーバーなくらいに現状を伝えて、納得を得ておかないと、後々の人間関係に影響が出かねませんので要注意です。

ディーラーに売る場合、いくつかのディーラーを回って見積もりを出すことはよいかもしれません。が、たいていはブルーブックに沿った値づけに落ち着くようです。個人売買では、ディーラーに売るよりも高く売れる場合がありますが、引渡し期日に関して妥協をせまられたり、買う側からの注文が多かったりなど、手間暇がかかる場合もあるようです。特に引渡しが帰国直前に出来ない場合はレンタカー代がかかってしまい、せっかく儲けたと思った部分が相殺されるどころかマイナスになりかねませんし、悪い相手に引っかかると突然のキャンセル、その上安くたたかれるという詐欺にもあいかねませんので要注意です。

カリフォルニアで個人売買をする場合、売る側は、Certificate of title に必要事項を記入、サインし、切り取った部分を指定された宛先に送るか、最寄のDMVに持って行き、さらに、新しいオーナーに、最後におこなったレジストレーションのカードを渡します。

スモッグチェックは本来新しいオーナーが行うべきことですので、売る側が行う必要はありませんが、「サービス」として、また、「スモッグチェックに通る車です」という証明も兼ねて、売る側があらかじめ受ける場合もあります、私もそのようにしました。「SMOG CHECK」という看板を出しているガレージで数十ドルでやってくれます。一度受ければその証明書はしばらくの間有効です(具体的な有効期間については確認をお願いいたします)。

ちなみに、車の処分の方法として Donation という方法があります、教会などで寄付を受け付けています、勿論使える車に限ります。しかるべき手続きを踏めばアメリカでの税金控除の対象になります。

8.家具など
持ち帰らない家具、家庭用品などはムービングセールで売却するのが一般的です。日本人の場合はあまり激しい値切り方はしませんが、よその国の方たちはかなり値切ってきます。あまり不本意なことにならないように頑張りましょう(笑)。 相手によってはいくらかの前金 (Down Payment) を頂いておくとよいでしょう。
また、引き取り手の無い不要家具は、粗大ゴミとして出してもよいですし、タダで引き取りに来てくれる業者もあります。

私の場合、ブーンボックス(ラジカセ)に興味を持ったドイツ人から散々品定めをされ、値切られ(笑)、挙句の果てにキャンセルされるということがありましたが、最終的に子供がお世話になっていた保育園に寄付しました。とても喜んでいただけましたし、何だかんだと言われながら安く買い叩かれるよりよほど気持ちが良かったです(笑)。あの保育園に行けば使っていたラジカセに会える(笑)、ってのも変ですが(笑)、そんな気持ちも無きにしもあらず、です(笑)。

9.郵便物の転送
引越し後にアメリカで住んでいた住所宛てに届く郵便物を日本に転送してもらうようにしましょう。郵便局でしかるべき はがき をもらって今までの住所、新しい住所を書き込んで投函すれば登録完了です。

10.在留届
アメリカに滞在するにあたって届け出ていた在留届は末梢することを忘れずに。

11.ホテル・レンタカー手配
お早めに。

[帰国後]

帰国後のチェックの現金化
都市銀行の場合はどうかわからないのですが、私の場合は地方銀行で現金化、日本円への両替を依頼したところ、自分が口座を持つ支店でのみ受付できて、「取り立て」という扱いになるということでした。この取り立ては一週間から一ヶ月の時間がかかるようです。取り立て終了後日本円にて自分の口座に振り込まれることになります。

[番外編]

陪審員に指名されたら
帰国後まもなく 「陪審員になりなさい」 という通知が日本に転送されてきました。 「この命令に従わない者はペナルティーだ」 と言う文句もあり、 「アメリカ市民の義務だ」 というようなこともかれていたように記憶しています。しかし、通知の裏には除外規定が記されており、アメリカ市民でないものや、陪審員に足る英会話能力の無いもの、等その他諸々除外規定がありました。私はアメリカ市民でもなければ、陪審員に足る英会話能力も無いので(笑)、しかるべき処理の上免除です。皆さんのところにもこんな通知が来ましたでしょうか? いつの日かきっとやってきます!?。
 


最終更新 2001年 12月



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