NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

名大 国内最大の津波実験装置

6月11日 5時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

これまで以上に実際に近い津波を再現することができる国内最大級の津波の実験装置が名古屋大学に作られることになりました。

この実験装置は、名古屋大学がより実践的な津波対策を研究するため、導入することになりました。名古屋大学に今ある実験装置は、水槽の幅が70センチ程度ですが、新たに導入する装置は幅が11メートル、長さが28メートルと学校のプールほどの大きさがあります。これは神奈川県にある港湾空港技術研究所が所有する国内最大の装置とほぼ同じで、幅を広くすることで、沿岸の地形や町並みなど多様な模型を設置した実験を行うことができます。最大の特徴は波を起こす力が強いことで、波と波の間隔が10秒以上と、国内の施設ではもっとも長い周期の波を起こし、より実際に近い津波を再現するとしています。名古屋大学では、この実験装置で地形に応じた津波の進み方や津波の衝撃に強い建物などの研究を進め、具体的な対策づくりに役立てることにしています。名古屋大学大学院の水谷法美教授は、「大津波のメカニズムを明らかにして、防災に強いまちづくりに生かしたい」と話しています。