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山形労働局でセクハラ 男性職員3人、同僚女性に7年間

2011年06月05日 09:36
 山形労働局(角元利彦局長)の男性職員3人が1998〜2005年度の7年間にわたり、同僚の女性職員にセクハラ行為を繰り返していたことが4日までに分かった。3人はセクハラ行為を認めて女性に謝罪しているという。男性3人のうち1人は退職しているが、同労働局は、現職の2人を近く処分する予定。女性も既に退職している。

 同労働局は企業などにセクハラ防止を指導する立場で、複数の職員が絡む悪質なセクハラ行為が組織内で長期間あったことについて「誠に遺憾で、大きな問題」とコメントしている。詳細については「被害者の立場もあり話せないが、週明けに記者会見を開き、説明する」としている。

 同労働局によると、当時30〜40代の男性職員3人は、県内のハローワークに勤務していた際、非常勤の女性職員に対し、職場や出張先、送別会の宿泊施設などで下腹部を触ったり、キスをするなどのセクハラ行為を繰り返した。女性は、性的暴行もあったとも主張している。男性3人は「拒否されなかった」と性的暴行を否定しているという。女性は07年に厚生労働省に公務災害補償を申請しており、先月になって結果が出た。これを受け、同労働局は男性職員の処分の検討に入った。

 同労働局は女性からの訴えを受けて事実を確認した後、女性に対し、男性3人の適正な処分と再発防止への努力を約束、局内でセクハラに関する研修を行うなど対策を実施した。同労働局内でセクハラ行為が確認されたのは初めてで、その後は確認されていないという。
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