仏“武田薬品の薬に危険性”
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仏“武田薬品の薬に危険性”

6月11日 1時8分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

フランスの医薬品規制当局は、武田薬品工業の主力製品である糖尿病治療薬「アクトス」などについて、ぼうこうがんを発症する危険性を僅かに高めるとして、フランス国内で新たな患者への投与をやめるよう医療機関などに指示しました。

これはフランスの医薬品規制当局が、9日、発表したものです。それによりますと、武田薬品工業の糖尿病治療薬「アクトス」と「コンペタクト」について、疫学的な調査を行ったところ、これらの医薬品を投与した患者については、ぼうこうがんを発症する危険性が僅かに高まることが確認されたということです。このため、フランスの医薬品当局は、フランス国内で新たな患者に対して、これらの医薬品を投与しないよう医療機関などに指示しました。ただし、すでにこれらの医薬品を使っている患者については、直ちに使用を中止するのではなく、医師と相談するよう呼びかけています。これらの医薬品は、フランス国内で、現在23万人の患者が使っているということで、このうち「アクトス」は武田薬品工業の主力製品で、ヨーロッパ連合では、2000年に認可されたということです。また、「コンペタクト」は「アクトス」と別の糖尿病治療薬を合成したものです。EU=ヨーロッパ連合の規制当局は、「アクトス」の安全性について協議するため、近く会合を開くことにしています。