NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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小型漁船の修理拠点完成

津波でほとんどの漁船が被害を受けた南三陸町で、小型漁船を修理する仮設の工場が１０日完成し、修理を終えた漁船がさっそく、海に出て作業を始めました。
仮設の工場は津波で造船所などが被災し、漁船の修理が進まないなか、船舶メーカーなどで作る団体が国などの支援を受けて宮城と岩手沿岸のおよそ１０か所に整備するもので完成したのは南三陸町が初めてです。
工場には工具や発電機などが備えられ、造船所が被災して仕事を失った地元の技術者たちが雇われ、船の破損した部分を削りとる作業を進めていました。
この工場で修理するのは港の近郊で作業する１トン程度の小型漁船で、修理を終えた１隻がさっそく海に出て、お神酒を海にささげ安全と豊漁を祈願したあと、漁場の調査に出かけました。
宮城県漁業協同組合志津川支所によりますとこの工場では、ことし８月までに１５０隻以上を修理する予定で、修理を終えた船は漁協が一括して管理し漁船を失った漁業者に貸し出すということです。支所の責任者をしている佐々木憲雄さんは「漁業者は船がなければ何もできないのでまずは漁業復興に向けた出発点として、できる限り多くの漁船を修理してもらいたい」と話していました。

06月10日　19時50分

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