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7日、経済コラムニストの葉楚花氏はブログでエントリー「中国はすでに先進国になる機会を失った」を発表した。高成長にわいたこの10年だが、実は先進国入りの機会を逃した失敗の歴史だったという。写真は上海の陸家嘴金融区。

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<レコチャ広場>先進国入りしそこねたブラジル、インドネシアの轍を踏んだ中国
モバイル版URL : http://rchina.jp/article/51895.html
2011年6月7日、経済コラムニストの葉楚花(イェ・チューホワ)氏はブログでエントリー「中国はすでに先進国になる機会を失った」を発表した。以下はその抄訳。

こんな国がある。過去6年で政府の貯蓄率は倍増。給与上昇率はGDP成長率以下。ジニ係数は0.45。トップ100企業の75%は国有企業。政治的には競争がない。外資に開放されている。工業化のペースは速い。過去10年で農業人口は3分の1減少した……。

ここまで書けば誰もが中国のことだと思うだろう。それは正解でもあり、間違いでもある。確かに現在の中国にもあてはまるが、実は1960年代のブラジルについての描写なのだ。かつて奇跡的な経済成長を遂げたブラジルは先進国の仲間入りをすると見られていた。しかしやがて停滞に陥り、今もなお途上国のままでいる。

またこんな国もある。20年以上高成長を続け、政府は強い権力を持ち、対外開放された市場経済を擁し、輸出の牽引の下、漁村はまたたく間に工業都市に姿を変えた。沿海部では汚職が深刻化し、権力と資本の癒着が進展。また金融システムは多額の負債を抱えている……。

これは中国の話だろうか?違う。実はインドネシアだ。高成長を続けたインドネシアもアジア金融危機で壊滅的な打撃を受け、先進国入りを果たせなかった。実際のところ、先進国になることはきわめて困難なチャレンジであり、途上国から転身した国は数えるほどしかない。

本来ならば中国はこの10年間で独自ブランドを築き、技術を獲得し先進国入りの試練に臨むはずだった。だが不動産バブルがすべてをぶち壊した。必死に技術を磨かなくとも簡単に金儲けできたからだ。すでに中国は先進国入りの最高の時期を逃した。もしあと10年のうちに突破を果たさなければ、後の世の中国人は米国人や欧米人の奴隷としての人生を続けることになるだろう。(翻訳・編集/KT)
2011-06-08 19:41:16 配信


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