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【国際】

“受験遅刻”で自殺次々

2011年6月10日 朝刊

 【上海=今村太郎】中国で七日から行われていた大学入試の全国統一試験で、遅刻したため会場に入れず、受験できなかった受験生の自殺が相次ぎ、波紋を広げている。

 上海紙・新聞晨報によると、湖南省邵陽市で七日朝、試験に十五分遅刻した高校三年の男子生徒が、直後に下宿先の宿舎六階から飛び降りて死亡。香港紙・明報によると、広東省広州市でも七日、午後の数学の試験に遅刻した受験生が直後に飛び降り自殺した。

 中国では近年、一人っ子政策による少子化の影響もあり、親による教育への投資が増加し、学歴偏重主義が加速している。

 今回の自殺は、いずれも、受験できなかったことで将来を悲観したのが原因とみられる。

 湖南省の自殺については、学校の対応に批判の声が上がったため、学校側は「遅刻はなかった。日ごろから精神不安定だった」と沈静化を図っている。

 

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