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自民党改革委「首相経験者非公認」を削除 塩崎委員長が辞表「改革は何ら実行されない」
2011.6.10 18:18
自民党の党改革委員会は10日の会合で、党改革の中間提言をとりまとめたが、たたき台で「検討課題」とされた首相経験者の次期衆院選非公認については、議論が深まっていないことなどを理由に削除した。中堅・若手議員が解消を強く求めていた派閥も、党運営や総裁選、国政選挙の立候補者選定、党人事に「関与しない」との表記にとどめた。
塩崎恭久委員長は、派閥政治との「決別」という文言を明記する方針だったのを、石原伸晃幹事長に反対されたという。さらに「執行部には、改革に理解がある方もいるが、熱意は感じられなかった。提言はつぶされるか、たなざらしにされ、改革は何ら実行されない」と批判、抗議の姿勢を示すため谷垣禎一総裁らに辞表を提出した。
中間提言は、党総裁選の立候補に必要な推薦人を党所属議員の20人から5%(現有議席なら10人)に緩和することや、党員による国政選挙候補者の予備選挙実施などを盛り込んだ。
批判の多い世襲候補については「有能な人材が世襲ということだけで排除されることがあってはならない」と容認する一方、予備選など公平性を担保する制度を構築するとした。
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