週6本のテレビレギュラーを持つテレビスターでありながら、木曜深夜にラジオを続けること17年のナインティナインが、3冊目の番組本『ナインティナインのオールナイトニッ本Vol.3』を発売。
その見どころはもちろん、普段は聞けないふたりの恋愛から性の話まで「愛とセックスの9問9答」。ラジオそのままの淡々とした口調、時には暴走モードで答えてくれた。
Q1 今回の本のテーマは「LOVE&SEX」、おふたりのお気に入りの企画はそれぞれなんでしょうか?
岡村 ムックの付録の『ナイナイ人“性”ゲーム』(注1)ですね。ラジオで付録つけようって言ったんですけど、これで終わりです。こんなに豪華なのつけて1000円ってもうムリですよ。
矢部 僕は『絶対に似ない男矢部浩之の似顔絵コーナー』(注2)ですね。似顔絵がホンマに似にくいみたいで、よく言われるんです。でもリスナーが描いてくれた似顔絵、センスありますよね~。微妙なラインとか、ちょっと腹立つ感じが好きですね。
Q2 この本ではおふたりを通りすぎた99人の女性が出てますが、人生でベストの女性は誰ですか?
岡村 やっぱり走り屋のハチロクレビンの女(注3)ですね。どこでも来てくれるし、カッコよかったですね。宮川大輔に紹介してもらったんですよ。「岡村くんのこと好きや言うてるコおるでー」って。当時、免許なかったんで車に乗せてもらうだけで楽しかったですね。
矢部 そういえばネタ合わせ中に出ていって、帰ってきたら口紅ベトーついてた日があったんですよ。「せっ、先輩!」(注4)って、ビックリしました。
岡村 「キスしてや」って言われたんです。でもそのコとは結局キスまでしかしてない……。
―矢部さんのベストは?
矢部 ここはビッグハットさん(注5)って言っておいたほうがいいですかね?
Q3 この女性はヒドかったというワーストの女性は?
矢部 僕はオカンのトミエ(注6)ですかね。とにかく金、金の女ですから(笑)。「ゴルフ行くからお金ちょうだい」って。でもゴルフやってないですよ。絶対にエステとか別のところに使ってる。
岡村 ワーストは放置プレイの女(注7)ですね。何もされず立たされるっていう……。しかも頼んだのは「フェラティオお姉さまコース」でしたからね。
矢部 たぶん店も女性も「岡村が来たでー」って面白がってるんですよね。「アイツMやでー」って。
岡村 でもあくまでプレイですやん。ホンマのSの人がマジで来られたら「ええっ?」ってなりますよ。あと、金太郎みたいな女(注8)もヒドかった。「ナンバーワンや」って言ってたんですけど、毎日働いてるだけなんです! 「アナルファックOKよ」って誘われたんですけどチェンジしました。普段は気使ってめったに言わないんですけど……。
Q4 突然ですけど、僕、素人童貞なんです。どうやって童貞を捨てたらいいですか?
矢部 マジですか? 素人童貞が『週刊プレイボーイ』を作ってるのショックやわー。プレイボーイちゃうもん。
―本には矢部さんのリアルな童貞喪失話(注9)も出てますよね
矢部 懐かしいですね。女性に大人ぶってる自分とかもオモロイですね。アホですよ。でもすごくいい思い出です。岡村さんみたいに初体験がトラウマ(注10)になってる人もいますけど、僕はすごいツイてたんかなって。
―これは理想的だと思います。
矢部 向こうは何も言わず、受け身のようでリードしててんなって。……恥ずかしいですね。自分が。
(取材・文/関根弘康、撮影/山形健司)
(注1)『ナイナイ人“性”ゲーム』
男子が大人になるまでに経験する出来事が記されたすごろく。ラジオではがきが採用されるともらえる「ヤベンツ」「イチカバチカー」があるとさらに楽しめる
(注2)『絶対に似ない男矢部浩之の似顔絵コーナー』
矢部浩之の似顔絵コーナー。微妙に似ておらず、見るとちょっとだけイラっとする
(注3)ハチロクレビンの女
美人だが細身で胸がなく、当時の岡村の好みであるポッチャリとは合わなかった元彼女。名前は愛車の車種から
(注4)先輩!
矢部にとって岡村は高校のサッカー部の先輩で、初期は岡村のことを先輩と呼んでいた
(注5)ビッグハットさん
ビッグハットがある赤坂のテレビ局で働く女性のANN内での呼称。ちなみに、ANN内ではTBSは矢部の好きな“立ち・バック・セックス”のこと
(注6)オカンのトミエ
矢部の母親。息子の仕送りでいろいろと高価なものを買い込んでいるらしい……
(注7)放置プレイの女
M性感系風俗店にいたバリバリのS嬢。部屋の隅に立たされたまま何もされず、結局、岡村は自分で処理をした
(注8)金太郎みたいな女
岡村のド肝を抜いた、文字どおり金太郎のようなデリヘル嬢
(注9)童貞喪失話
14歳で童貞を失った矢部浩之の赤裸々な体験が、ほぼノンフィクションの官能小説として書かれている
(注10)初体験がトラウマ
宮迫博之の紹介で出会った初体験の相手が、インサートの際、スムーズに挿入できるように腰の下に枕を入れていた。その光景を見た岡村はセックスがトラウマとなり、それ以降オナニー伯爵への道に突き進んだという